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定例会 side:月詠 奏夜
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side:月詠 奏夜
初めは暴行から始まる。
撃たれた足を踏んでみたり、蹴飛ばしたり、殴っていく。
凄い暴行が行われてるのに瀬尾は微笑んで見せる。
そして、俺は気付く。瀬尾はしっかりと自分にかかるダメージが最小ですむように受けているように見せながらヤバイものはしっかり避けている。
許しを乞う前に瀬尾の意識が飛びそうな事に気付いた老いぼれ達は手段を変える。
瀬尾の服を脱がしはじめ、老いぼれ達のモノを乱暴に突っ込みはじめる。
そこから異様な空間が出来上がっていく。
異変に気付いたのは瀬尾を組み敷いた老いぼれの1人が彼の頭を撫ではじめた辺りからだ。
さっきまで乱暴に突っ込み犯してた老いぼれ達の瀬尾に対しての扱いが不自然に変わる。
瀬尾が何か耳打ちする、その後から老いぼれ達は瀬尾を気遣いながら抱きはじめる。
そんな光景が目に移る。
完全に老いぼれ達を良い様に手玉に取っている様にすら見えるし、ボロボロなのに何処か余裕すら感じられる。
「チッ、使えねぇな」
隣でアイツの苛立つ声が聞こえる。
アイツを苛立たせた瀬尾に興味が湧く。
歳をとった老いぼれ達は1度ヤれば満足な様でさらに瀬尾に甘い言葉さえ耳打ちしている。
短時間で全て思い通りに動かした瀬尾がこちらを嘲笑うような笑みを浮かべる。
瀬尾が何か思い付いたかの様にこちらに近づいてくる。
そして、俺に抱きついて瀬尾が耳打ちする。
「僕を飼ってみない?組長の言いなりになるの嫌なんでしょう?損はさせないよ?」
なるほど、こうやって自分の都合良いことを、吹き込んで老いぼれ達を良い様に動かしたと言う訳か。
俺は抱きついてきた瀬尾の腹を思いっきり殴る。内臓の損傷なんて気にしてやらない本気の一撃。
それを読んだのか、瀬尾はその一撃を受けたふりをし避け俺から距離を取る。
周りの老いぼれ達がどよめく。
「スットプです。これ以上は瀬尾が死にます」
ユウのドクターストップがかかるが、島田もアイツも続きを促す。
まあ、島田もアイツも瀬尾が上手く避けた事くらい気づいてるんだろう。
俺は瀬尾の側に行き髪を掴んで起き上がらせる。
そして、耳元で囁いてやる。
「飼ってやる。丁度、俺のペットの子守が欲しかった」
そして、避けれない様に押さえ込み首を絞める。
「ストップです、島田さん、止めてください」
近くで焦っているユウの声が聞こえる。
「……して」
瀬尾が掠れた声で言う。
契約完了と言った所だろう。
周知させる為に瀬尾の首から手を離し酸素を与えてやる。
俺の意図をしっかり汲み取った瀬尾はしっかりと酸素を吸ってもう一度言う。
「許して。もう、悪戯しないから」
その声で異様なゲームが終わる。
「流石、若頭です。彼に許しを乞わせるとは。さあ、貴方がたも瀬尾のペースなんぞに呑まれず彼を見習いなさい」
島田の声に老いぼれ達はいそいそと帰って行く。結構、老いぼれ達に力を見せつける為に利用され苛立つ。
「ユウ、瀬尾に手当てを。そして、奏夜さんは彼をどうします?処分ならこちらでしますが」
本気に彼を飼っても良い気がした。
勿論、ペットはポチだけだが本家に住む事になる俺は常にポチを見とくことはできない。
「僕を処分すると、幸夜は悲しむよ?いいの?」
瀬尾が挑発するように言う。
「おまえが幸夜の名前を出すな」
そう言って、アイツが瀬尾のもう片方の足を撃ち抜く。幸夜……アイツのペット。俺の運命を変えやがった張本人。それを瀬尾は知ってるのか?
「組長、これ以上は本当に瀬尾が死にます。ユウ、瀬尾を医務室に」
下っ端の奴らがきて部屋を片付ける。そこに退室したはずの吉野がやって来る。
「島田さん、一体……」
血だらけの部屋を見て吉野が言葉を止める。
「吉野、瀬尾の監視任務は終わりです。瀬尾は奏夜さんに預けますので」
それだけ言うと島田は吉野の手を引き部屋を出る。
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