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…………逆にこっちが呆れて、ヒヤさんを見る。自分の指を噛んで、笑いに耐えていた。
涙もひっこむ。
「……ひどくない?」
「ごめん、笑うつもりは。ていうかさ、あー……………うん、ダメだ、ははは」
うわあ。
最低。
俺の視線に気付いて、ヒヤさんは言う。
「違うよ、バカにしてるとかじゃないからね。むしろ…………あの、……はるきのがさ、俺のこと、からかってる? それ演技だとしたら、見抜けないからやめてほしい。困る」
はい?
「何言ってんの?」
「違う?」
「違うよ。え、マジで何言ってんの。演技って何」
「…………………君の言動とか全部がストライク過ぎる」
そう言って、ヒヤさんは俺に抱きついた。
うぇえ?
……………ど、どゆこと?
可愛い可愛い連呼されて、まるで弟を見た隣のおばちゃんみたいだ。
ううん?
あれ?
もしかしなくても、今二人の感覚って、滅茶苦茶ずれてる?
…………なんだよ、もう。こっちは真剣に悩んでたのに。
安堵する。よかった。変に困らせなくて。気まずくなりたくない。
「はああ……、ほんっと、可愛い。素敵過ぎる」
…………それはどうも。
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