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今度は、舌と唇で俺の口を舐めたり挟んだり、吸ったり。
息が、段々上がってくのがわかった。
「も、い、ぃ…」
「何だよ、聞こえねぇ」
言いながら、今度は深く、また口の中に舌を入れてくる。
タバコの苦味は、いつの間にか消えていた。
ああ、心臓が痛い。
好きな人にこんなにしつこくキスをされて、平然としていられる人間なんているのだろうか。
体が反応しない男なんて、いるんだろうか。
「あ、あのっ、も、やめて…っ」
熱を含み始めたそこに、俺は半分泣きながらボスザルの体をぐっと押し上げた。
制服のズボンが、少しだけ山を作ってるのが自分でも分かる。
気持ち悪い、やっぱりおかしいって、こんなの目の当たりにしたら、ボスザルだって絶対引くに決まってる。
男なんか、気持ち悪いって思うに決まってるんだ。
気付かれたくない、絶対に気付かれたくない。
キスでこんなの、気持ち悪過ぎる…。
「うっ、く…っ」
「祐介?」
その体の突然変異に、ついに涙が溢れた。
ボスザルは驚いたように俺の名前を呼んだ後、優しく頭を撫でてくれて。
「何で泣くんだよ」
「だ、って…、へんっ、俺…っ」
涙を舌で舐め取るボスザルに、俺は目を閉じながらその肩を再度押し退けた。
密着した体を、なんとか離したくて。
「お前が気にしてんの、これか」
ビクっ、と下半身が跳ねる。
その突然の行為に、涙もピタリと止まった。
「別に普通だろ?」
「う、ぁッ、…いやだっ、やめ…ッ」
ズボンの上から、僅かに膨らんだその場所を撫でるようにボスザルの手が動き回る。
そんなとこを人に触られた事なんて一度もない俺は、そのあまりの刺激にびくびくと体が反応するのを止められなかった。
もうヤダ…。
完全に勃った。
「ひ、ひどい…っ」
「何が酷いんだよ」
「す、少ししか勃ってなかったのに、触るから…っ」
涙目でボスザルを睨む。
恐いから控え目で。
「祐介」
「な、なんです…、ん」
また口を塞がれたと思ったら、今度は手の動きもプラスされる。
完全に勃ってしまった下半身を、ズボンの上からゆるゆると上下に撫でられて。
「はっ、あ、も、ぃやだ…っ、やだ…っ」
「何が嫌なんだよ」
ちゅっ、ちゅっ、と音を立てながら、俺の口を啄むようにボスザルが軽く吸い上げる。
キスをされながら下半身を刺激されて、チェリーな俺はもう9割がた昇天していた。
「やめて欲しいか」
こくこくと頷く。
「だったら教えろ。俺のあだ名」
ぇぇー…まだそれ引っ張るんですか。
だけど9割がた昇天していた俺の口は、簡単に緩みを見せた。
「つか、やっぱもう言わなくていい…」
ボスザルの口が、俺の唇から首筋へと降りていく。
舌を這わせながら皮膚を甘く吸われ、そして手の動きが撫でる仕草から掴むようなものに変わる。
ああ、もう、ヤバい…。
顎を突きだし、空を仰ぎながら俺はボスザルの頭をそっと抱き締めた。
「あ、も、ほんとにっ…、ぃやだ…、」
「まだイくなよ」
「ゆ、ゆうっ…から、ゆ、から…っ」
「いー、もう言うな」
首筋からまた口に。
俺がもらす声を吸い込むようにボスザルが俺の唇を甘噛みする。
荒くなった息はお互い様で、今度はまた、呼吸を遮るように深く深くキスをされ、そして手の動きもいっそう激しいものに変化を遂げた。
「ん、んんっ…!」
や、やめろよっ、もう無理だ。
むりっ、耐えられない…。
そして息継ぎの時間。
俺は叫んだ。
「ぼ、ボスザルですっ…」
「………………は」
その瞬間、ボスザルの動きが全て停止した。
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