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「っていってもデートプランとか俺なんも考えてないけど、行きたいとこあんの?」
「えへへ、ちょっとね」
「ここって…」
「やっぱりデートと言えば、水族館でしょ?1回来たかったんだよね翔太くんと」
「俺、水族館とか小学校の遠足ぶりかも」
「え、本当に?!じゃあ今日はめいっぱい楽しもうよ!!!!」
_そうして、俺は美玲に手を引かれるまま水族館デートを楽しんだ。
そしたらあっという間に閉館時間。
まだこの特別な空気感に包まれていたくて対して興味もないお土産屋さんに入った。
「あ!ねえねえ、翔太くん弟さんいるんでしょ?なんかお土産とか買ってく?」
「え…いや、要らねぇよ」
…そもそも弟じゃねえし。
「んもう!そんなこと言って…家族は大事にしなさい!!」
「…はい」
_時々こうやって美玲は家族を大事にしろって言ってくる。
そんな大事にするもんか…?家族って。
血の繋がりだけじゃん。それだけでなんで縛り付けられなきゃ行けない。
まあ、美玲の手前そんなことは言わないけど。
「んー、じゃあさ!このイルカのキーホルダー今日の記念としてお揃いで買わない?」
「キーホルダー…」
美玲が指さしたそれは所謂2つでひとつになるキーホルダーで、2人のキーホルダーを合わせるとイルカがハートの形になっているやつだった。
「こういうのが女って欲しいのか?」
「え、そう言われるとあれだけど…私は恋人とお揃いのものが欲しいって思っちゃう人だな…」
「ふーん…まあ、美玲がそう言うなら買うか」
「いやいや、別に嫌だったらそんなお金出してまで大丈夫だよ?!」
「美玲が欲しいって思うなら、俺は買ってあげたいな。恋人だろ?」
「…むー、そんなん言われたら口答えできないじゃん!!」
「はは、まあ今日俺の誕生日なんだし俺の好きにさせてよw」
「はーい」
俺が青色のイルカ、あいつが桃色のイルカ。
いかにもって感じのやつだけど隣でめっちゃ喜んでるし…買ってよかった。
_そういや蒼太とはお揃いなんて買ったこと無かったな。
お互いそんなこと口に出したことすらなかった。
もしかしたらあいつも欲しかったのかな。
…まあ今となっては関係ないか。
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