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完結後の世界 =6(ひとつの恋路と隠された思惑③)
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結局遅刻で、一限目はこってり生徒指導のおっさんから叱られる俺。
ガミガミ言ってるのは分かるのに全く耳に入ってこない。
頭を占めるのは、翔太さん…
だったら良かったのに生憎、透だ。
あいつとは小学校からの付き合いで、家族絡みで仲が良かった…はず。
いつだったか忘れたけど、急にうちの親が吉森家と関わるなって言われて…
そこから疎遠になった。
まあ俺は隠れて透、透ママと交流あったけど。
その理由って確か……
ああそうだ。
その時期にちょうど透パパが行方不明になって…
警察も見つけられなくて、そのまま…
でもなんでそんな理由で、急に関わるなって言われたんだ、?
……???
あれ、なんか…まだ忘れてるような…
何か理由があったはずなのに…
記憶を遡ろうとしてもどうしても、それより昔が分からない。
…なんで?
「………………い………おいっっ!!!!!!!!!」
「ひゃぁ!!!」
突然、大声を出されてつい変な声が出てしまった。
「三枝?先生の説教の途中に他のこと考えてるなんていい度胸だな?」
「え、ええー?いやいや他のことなんて考えてませんよ〜あはは…」
あーあこれもっと話長くなるやつじゃん…。
「いいか?!学生というのはな、うんたらかんたら……__」
ああまた、入ってこないよ。
昔の俺は、どこにいるんだろう…
==
「きっつ……」
「あら!お説教タイムは終わりなの?凪!」
「真守(マモル)…今日は特に長かったよ…」
「普段から行儀良くしとけば注意だけで済ませてくれるのに」
「やだ」
「あらま即答」
いつもオネエ言葉でたまに男らしい…こいつは新谷(シンガイ)真守。
高校からの付き合いだけど、それなりに仲良い気がする。
ちなみにこいつは成績は学年でトップ5位に入る秀才で、生徒会会計も務めている。
オネエ言葉でもいじられず、虐められない理由もそこだ。
「凪、そういえば透は今日休みなの?」
「ん?ああ…なんか休みだってよ」
「なんかって何よ!」
「いやさぁ…」
俺は今日起きた出来事について真守に話した。
「…そう、なんだか変ね」
「うん、なんかアイツらしくねぇなーって」
「あたし透とは高校からの付き合いだけどそんな無理やり来いなんて言う子には見えなかったわ」
「俺もだよ、、」
「…あたしも放課後行ってあげたいのは山々なんだけど、今日は生徒会があるのよね」
「…まあ別に大丈夫だって」
「そう…?」
_キーンコーンカーンコーン
「あ、じゃ昼にな」
「ええ………」
ちょうどチャイムが鳴って四限の始まり。
この時の俺はそこまで重大視してなかった。
「あたし、なんだか嫌な予感がするのよ…」
「はは、心配性だな真守は」
_もっと真守の言うことをちゃんと聞いておけばよかったと。
===
前ページ最後の ??side は真守sideでした。
やっぱりオネエキャラが1人いるだけで書くのが本当に楽しいです笑笑
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