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完結後の世界 =6(ひとつの恋路と隠された思惑⑦)
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「よしっ!じゃあ聞かせて聞かせて!!」
ちょっと強引な人なのかな、、
でも、俺も誰かに話したかったし…
まあいっか☆
「え、えっと……その人とは、バイト帰りに出会いました__
その日はクタクタで、本当なら寄り道もせずに帰りたかったけど、駅の前に亡くなっているかの様に椅子に横たわる人を見つけて…
ほんのちょっとだけ、罪悪感に駆られたんです。
このまま見捨てて本当に亡くなってたら、とかもし今助けを求めていて明日何かあったら俺のせいじゃないかって。
だから、椅子の方へ向かったら…」
「今、片思いしてる人がいたんだ?」
「はい。とてもお顔の整った方で…声をかけたんです。そしたら…そうそう、その人は「そうた」って言ったんです。そうたさんと同じ!なんだか不思議な縁を感じますね」
翔太さんが「そうた」と言って
懐かしむ様に、
記憶を遡る様に、
ふっと目を閉じたあの光景を忘れられない。
「へぇー!珍しいこともあるんだね」
ほんと偶然!
って言おうとしたら…
「……………三枝くん、申し訳ないんだけどその片思いしてる人の名前、教えて貰っても?」
突然、葉山さんが口を挟んだ。
なんで?とは思ったけど、言わないのも変だし、普通に言った。
彼の名を。
「え?いいですけど……
" 高崎 翔太 "
さんです」
「…………………ぇ…」
_その瞬間、空気が凍った気がした。
「…た、かさき……しょうた…」
「あ、お知り合いでしたか?」
そういうこと…知り合いに男が片思いしてるなんてキモイからこんなに空気が…
「…いや、知り合いではないよ。ただ大嫌いなだけだから」
「へぇ〜そうなんで…………っえ?」
き、きら…嫌い?
「嫌いだよ。俺の大切な人を傷付けて泣かせた人だからね」
「あ……そう、だったんです、ね」
え、何この雰囲気。
翔太さんなんかやらかしたの?え?
葉山さんめっちゃ怒ってるけど…
そうたさんはなんも喋らないし…
俺が何も喋れずにいると、そうたさんが衝撃の事を口にした。
「……ごめんね、その…高崎翔太とは昔付き合ってて……」
「付き合っ………てた、?」
なら、翔太さんが言った「そうた」は目の前にいるこの"そうた"さんで、
"そうた"さんを想ってあんな顔したの?
_あぁ、でも…
「…………そう、なんですか。でも…うん、分かってたことなので」
「ぇ?」
「ふふ…俺、翔太さんと初めて会った時、蒼太さんと間違えられたんです。それで、俺のこと身代わりだと思っていいからって言っちゃって……。この世界に、翔太さんが今でも忘れられない「そうた」が居るのは分かってたことです…でも、こんな近くにいるとは思ってなかったなぁ…」
_そう、最初から分かってたこと。
翔太さんに大事な人がいることぐらい。
そしてその人を忘れられてないことぐらい。
全部、全部、分かってた。
「…でもね、全部、分かってて告白したんです。今は俺じゃ蒼太さんに勝てないけど…でも、いつか絶対俺でいっぱいにしてやるんで!!だから、応援してくださいね?」
そう、これが俺の本心。
ライバルなんて関係ない。
元カレなんて関係ない。
ただ、いつか、俺だけでいっぱいになって欲しい。
その時まで待ち続けるから。
その時までアタックし続けるから。
「…凪くんは強いね。僕もそんな風には強くなりたい、な」
「なれますよ!きっと!!だって…………………」
そこから先は葉山さんに聞こえないように耳打ちした。
少し顔が歪んで嫉妬してたみたいだけど、イケメンの嫉妬っていくらでも見れる笑
「そ、そうかな……じゃ、じゃあ…僕も頑張る、!」
「はい!頑張りましょ!!」
_ 「なれますよ!きっと!!だって…………………」
" 恋する人は弱くもなるし、強くもなるんです。だけどそれは悪いことじゃなくて。好きな人に嫌われたくないって思うのは普通じゃないですか。だから、嫌われたくない!じゃなくて、ありのままの自分で好かれたい!って思うようにするんです!!そしたら自然と距離も近くなるし、アタックしやすいですよ!! "
==
_道中
「まあ、あんな偉いこと言える立場じゃないんだけど…」
俺、付き合ったことないし、、、、
「…いや、うん、でも良い気分転換になった。……明日、3人でちゃんと話そう」
透の口から、どうして俺が透パパを殺したと思ったのか…
そこからきちんと話そう。
俺たちは、大事なことをしまいすぎてたよ。
_ 人生は1度きり。
「腹割って、話さないとな」
まあその後、めろんからめちゃくちゃ吠えられたのは言うまでもない………
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