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親友とのお別れ 第2話
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一人で食べるより二人で食べたほうが美味しい
第2話
収容所の学校の人工子宮から生まれた少年達は100人に一人居るか居ないかの映画ボーイソプラノの中の主人公のような美少年だ。
学校では貴族院に収納する前の少年達は大事な商品だから太り過ぎたぁり痩せすぎる事の無いように各自に体重の管理をさせていた。
太り過ぎると色々食事制限をされていた。
だが、食欲旺盛な少年達に取り高い塀に取り囲まれその外に出られない収容所の中での最大の楽しみが奪われるから各自色々工夫していた。
収容所の学校の寮はすべて個室で勉強部屋、寝室、風呂、トイレはあったが台所がなく自分で料理を作る事ができなかった。
それでも冷凍庫付の冷蔵庫があった。
少年達同士がお互いの寮部屋に立ち入る事は誕生日の前日以外は自由で宿泊しなければ問題なかった。
それで優は耀の寮部屋に最後の差し入れを持ち遊びに来ていた。
「耀(よう)これ食べ太らいようにね」
優が耀の視線の高さにグレープフルーツのルビーを差し出しながら言った。
「優(ゆう)サンキュー!」
これが最後になると判っている耀が少し悲しそうな顔で言った。
差し出した物を耀の目の前で優が外皮をむきだした。
そして中の薄皮をむき終わり食べやすく早く冷凍させるために手の親指を下から入れ4つに割開き冷蔵庫の上に置いた。
良い香りのする物に引かれ耀が歩いて来た。
そして一房手で取り口にした。
後の残りを手に持ったまま寂しそうな笑顔を優に向けて居た。
「あっ!」
「耀!だ・駄目だよ!」
耀の行動に気づいた優が可愛い顔を顰めそう言った。
「冷凍にした方が美味しいから」
優はそう言った後に慌てて残りの三房を耀から守る為に耀の冷凍庫の中に耀の為に仕舞い込んだ。
「優の前で食べられるのも今日が最後だ」
「だから大目に見ろよ」
耀はそう言いながら自分のベッドに歩いて向かった。
「一人で食べるより二人で食べたら2倍美味しく頂けるだろう?」
優を誘い込むために耀は自分のベッドに腰かけながら言った。
「優も前に冷凍した物冷凍庫から出し食べろよ」
「俺にも一つ持ってきてくれる」
そう言われた優は耀に言われたままに冷凍庫から取り出した物を耀の思惑通りベッドまで手に持ち歩いて来て耀の横に並んで腰掛けた。
その後何となくお互いの顔を観ながら小さな前歯で二人は美味しそうに冷凍された物を齧っていた。
「耀・・御免」
「これが最後になる」
優はいつも耀の冷凍庫や冷蔵庫に食材を今まで入れて居た。
「判っている」
硬派の耀が悲しそうなぁ顔で、今までのお礼を優に言いたい気持ちを隠し、そう一言だけ言った。
優は学年で成績が何時もトップだった。
それで学校からその御褒美として一般の生徒より多めのお小遣いを与えられていた。
その電子マネ―1000ビット(通貨の単位は1ビット=0.001gゴールドのブロックチェーンを応用した金本位制)の中から買っていた物だ。
「耀今まで色々ありがとう」
優は素直に気持ちを言える少年だったから悲しそうな顔で耀にそう言った。
優は耀から教えて貰ったオナニ―やクラスメートに解剖されそうになった時に何度も耀に助けて貰った事を思い出して居た。
「優色々てぇ何?」
耀がとぼけた顔でわざとそう優に問い詰め言った。
「ぜ・・全部だよ」
優は勉強が出来ても少年としひ弱な自分を恥じていた。
だから顔が赤くなるような不都合な話しはしたくなかったので少しだけ顔を朱に染めながらそう言って逃げた。
「優・・まだ全部じゃない」
「俺は・・」
「まださせて貰ってない事」
「色々残っている」
耀は優に少し言葉をタジタジにしながらそう言った。
そう言われた優は驚き黒くて可愛い目の瞳を大きく開き耀の顔を見つめだした。
「優に俺は・・」
「靴を貰っただろう」
「勉強教えて貰っただろう」
「だからお礼に最後だから気持ち良い事してやろうか?」
硬派の耀が初めて勇気をだし優に体を寄せ左手を優の右の太腿に置いてそう言った。
そう言われた優の顔が朱に染まった。
「・え・え・遠慮しておく」
耀は自分に対し親切過ぎる初心な優の顔を朱に染めるのが好きで時々こうして言葉で弄って居た。
だが、体を寄せて優の太腿を手で触りながら言ったのは初めてだ。
優は耀の言葉に対する免疫力が最後の前日まで付いていなかったのに太腿まで手で触られ動揺していた。
そのために結局優の事が大好きな耀は嫌われたくなく言葉以外の強引な事が最後の最後まで何も出来ないでいた。
このような初心な少年だと柳瀬はよく理解し奴隷にするのを優は楽しみにされて居た。
第3話に続く
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