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ベッドの上で拘束される少年 最終話
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生理的欲求
第2話(最終話)
目を瞑り霊界の使者かも知れない鈴(れい)に必死に助けを求めた優だが霊界との通信は鈴(れい)と優の両方の少年が目を瞑っている時でなければ無理なのを優は知らなかった。
ねぼうした鈴は優とは別の地域の収容所の学校に寮から通う旧人類の少年でねぼうした事が幸いし優と知り合った鈴は学校に行く準備に追われていた。
それでも優の事が気になり時々目を瞑り精神を集中し霊界に優の事を問い合わせしていた。
鈴が目の瞑ったタイミングと優の目の瞑ったタイミングが合わず優の助けを求める声は鈴に届かなかった。
仮に鈴に届いたとしても鈴も霊界も優を助ける力など微塵もない。
「い・・痛いよ」
「や、やめて!」
兵士に優は学生服を着たまま背中で両手に後ろ手錠を掛けられその手錠についた紐を首輪の後のフックに掛けられた。
「肩が痛い!」
それから後ろ手錠のまま両手を頭の方に持ち上げられ紐を短くされたので両肩が痛くなり泣き声で叫んだ。
「煩い!黙れ!」
「生意気な舌をだせ!!」
軍服の男に怒鳴られた後に泣き顔の優の顎を強く右手の指で掴まれた。
そして無理やり開かされた口の中にその男の左手が押し入りこんで来てその手で舌を強く引っ張れた。
それを見ていた軍服のリーダ格の男が言った。
「騒 い だ ら そ の 生 意 気 な 舌 を 引 き ぬ く ぞ」
それを聴かされた優は怖くなり暑くもないのに冷や汗が吹き出したのが自分で判った。
その後ベッドの上で学生服の上から所構わずにボディーチェックをされた。
ズボンのポケットの中に入っていた物をすべて奪われベッドから降りるように兵士達に言われ促された。
奪われたモバイルは買い物をする時にかかせない物で学生証も兼ね大切な物だから旧人類の身分すら優は奪われた。
その後にガクガクと震える足でベッドから床に降りさせられ床に足が着いたと同時に両足に金属の足枷がされた。
足枷と足枷の間は40cm位の鎖で繋がっていたので歩くには歩けたけれども足枷の金属の冷たさが優の心をさらに凍結させてしまった。
「さっさとドアの所まで歩け!」
全く抵抗できないように両手と両足を拘束された後に背中を兵士の一人に手で強く押され言われた。
「何している?」
「さぁ部屋から出ろ!」
優は下級生から貰った宝物のマフラーと同年の少年達から貰った色紙を詰め込んだバッグをドアの近くまで連れ出された時に後ろ髪を引かれる思いで足を止め後ろを振り向き眺めた。
「坊やあのバッグに未練があるのか?」
「どうせ下着でも詰めてあるのだろう」
「奴隷に下着は不要だ!」
「ワッハッハッ」
「さぁ早く歩け!」
リーダ格の兵士にそう言われ優は下着以外の宝物の中身まで兵士に汚されるのが嫌で諦めた。
その時にリーダ格の携帯モバイルの音が鳴りだし何故か会話の終わったリーダ格の兵士が優の眺めていた部屋の隅に置かれていたバッグを取りに戻り手にしていたので優は少しだけ安堵した。
柳瀬は学校の寮内の事もすべて知っていた。
優の大事にしている物は優を後日悲しませるために利用出来ると思い兵士に持って来るように指示したのを優は知らなかった。
寮部屋の分厚い防音ドアが開けられ兵士に背中を手で押された優は玄関にあった自分の運動靴を履こうとし素足の右足のつま先を入れた。
ところが手が使えず上手く履けないでいた。
「待って!!」
「靴を履かないと・・」
優が焦って兵士に言った。
「奴隷のくせに笑わせるなぁ!」
兵士の一人が優の小さな尻を掌で叩きながら大声で怒鳴った。
「えっ?」
怒鳴った兵士が、優が履こうとしていた運動靴を分厚い皮に守られた黒い軍靴で右横に蹴飛ばした。
「何を驚いている」
「奴隷らしく此処で素裸にしてやろうか?」
「早く廊下に出ろ!!」
優は素足のまま部屋から廊下に耀(よう)と交換した大事なネクタイを前から持たれ兵士に強引に寮の通路に引きずり出された。
その後で軍服のリーダ格の男に首輪の前のフックに長い紐をつけられた。
「これで少し奴隷らしくなったなぁ」
「ついて来い!」
そう言われた直後に首輪の前のフックにつけられた紐をリーダ格の兵士に前に手で力一杯引っ張られよろめきながら後を追わされた。
優は言葉ではなく今度は体で奴隷の立場を実感させ始められた。
寮の廊下で騒いでも他の少年の部屋のドアも分厚い防音ドアだ。
誕生日を迎える子が居る日の朝は自動ロックが昨日の夕方から、掛ったままで学校の授業は2時間目までお休みになるのが決まりだから誰も助けてくれるはずもなかった。
「ぐずぐずするなぁ」
「もっと早く歩け!」
そう言われ乱暴に寮の通路で首輪の前に結ばれた紐を引っ張られ後ろに居た兵士には軍靴で1回お尻を蹴飛ばされた。
その時転びそうになった。
寮の外から道路までの舗装されておらず石ころだらけで割れた瓶の破片もある其処を素足で歩かされた。
優は足の裏の痛さに顔を顰めて居たが奴隷にされた屈辱を体で味あわされている心の痛さがそれに勝っていたので声は出さなかった。
「坊やの指定席は車の後部席の俺たちに挟まれた真ん中だ」
「両太腿をぴたりと閉じ邪魔にならないように遠慮し小さくなって座れ」
そう言われワゴン型軍用車両の後ろの座席の真ん中に先に乗り込んだ兵士と後から乗り込んだ兵士に挟まれる事になった。
両脇を閉じ項垂れていた時に首輪の紐は外してもらえたが優は怖い兵士に挟まれ生きた心地がしなかった。
優はベッドの上で舌を引っ張られながら言われた言葉を忘れられなく頭の中で自分に言い聞かせていた。
「舌を引き抜かられたら大変だ」
「大人しくしていよう」
「今はどうしようもない・」
「どうしようも無いのだ・」
そう自分に言い聞かせ殴られた時より舌を抜かれたら、もっと、もっと、痛いだろうなぁと考えていた。
それより先生に 生 理 的 な事をお願いするのを忘れた優はそれを後悔しながら焦り始めた。
「車が動き出す前に言って外でさせて貰おうか?」
「でも・・後ろ手に拘束されている」
「手が使えない」
「自由に出来る筈の事をわざわざ自分から言い出さないと、いけないのは悔しいし恥ずかしい」
「それに万一観られたらどうしよう?」
「見られたくない!」
優が頭の中でそう考えて居た時に軍事車両の窓から多分あの2羽のツバメが空を自由に回転しながら飛びピーピー鳴いているのが僅かに聞こえた。
優には自分にお別れの挨拶をしているように聞こえだした。
自由に空を飛びまわるツバメとは違いツバメにすら挨拶も返せない素足で後ろ手にきつく拘束にされトイレにも行けない惨めさに今までの中で一番大きな涙が流れ落ち始めた。
とうとう何度目かの見られたくない涙がまた兵士達に見られてしまった。
「坊やまた泣いているのか?」
「・・・・・・」
「今から泣いてばかりでどうする?」
「もしかして女の子か?」
「女の子でないなら泣いてばかりいると女の子にするぞ!」
そう兵士の一人に言われた。
「目に・・ゴミが・・入っただけだよ」
女の子にされたら大変だと思い咄嗟に優は泣き声で小さくいったので泣いているのが声でもばれた。
「あぁ・・今から虐められそうだ」
「例えこの状況を警察が知ったとしても旧人類の少年など助けてくれるわけがない」
「もう終わりだ・・」
目にゴミが入っていたとして自分で目を擦る事さえ出来ない優は頭の中でそう思った。
「ワッハッハッ坊やは大きな目をしているからな」
「ゴミが目に入らないようにしてやろう」
そう言われさらに兵士に黒い布で目隠しをされ 視 界 を奪われる恐怖が増し生理的欲求が増すのとは反対に口の中が緊張で乾き切ってしまった。
「さようなら・・・・」
「もう水もあげられないけれど」
「ツバメさん僕の分も耀とすごして」
そう心の中で呼び掛けた時に優を拉致した軍事車両が優のまだ見知らぬ暗闇の世界に向け動きだした。
終わり
あとがき
この後のお話の続きは「拉致車両内での恥辱」「身体検査」など30話ほどあるのですが省略してBLOVEでは次は「悪い子の遊園地」になります。
申し訳ありませんが省略したお話は妄想の上でお願いします。
次話は今までのお話と関連性がありませが、「超新星」のお話で、この小説には欠かせないお話ですので掲載させて頂きました。
余談ですが、冒頭で申し上げたようにネット小説は後日修正しても良いと考えています。
それと作者自身が読者の方の各お話毎の人数など毎日観て楽しまる事が大事です。笑い。
BMが1000個でも、時の経過と共にBMが100個の作品より少なくなる事も多々あり面白いです。
それがBLOVEでは不可能でムーンライトノベルズでは可能なので作者のメインサイト様はそちらになっています。
抜いた駄作話を妄想でなく見られたい方はムーンライトノベルズで「収容所の少年」もしくは作者名「双優」(そうゆう)を検索の上でご覧ください。
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