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皇帝宮へ
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「ここが皇帝宮だ、奏」
「うわー、広いですね」
側室は通常後宮にいる為、
皇帝宮に行くことはない。
しかし、陛下は奏を連れて来た。
周りの人々も驚いている様子だ。
「皇帝陛下に挨拶いたします。
奏様に挨拶を」
次々と挨拶をしてくる様子を
見た奏は後宮とは大違いだと
感じた。普段は奏が他の側室に
挨拶をしなければならない。
隣にいる陛下の偉大さを痛感した。
「陛下、私はここにいていいのですか?
私がいると公務の邪魔になるのでは」
「何を言う、奏がいると集中し励む
ことができる。あと陛下ではなく
龍清と呼びなさい」
「そ、それは出来ません。陛下を
名前で呼ぶなどと」
陛下を名前で呼ぶことができるのは
陛下の母である皇太后様と
父である上皇様、後は陛下の
寵愛を受ける皇后のみ。
まだ、側室になったはがりの奏が
名前を呼べるはずがないのだ。
「そなたにのみ、許可する。
これは王命だ」
「へい・・いえ龍清様。
感謝申し上げます」
「今日から毎日皇帝宮へ来なさい。
私が作法を教えよう」
陛下は奏を片時も離したくない
為に、皇帝宮への立ち入りを
側室で唯一許可した。
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