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金色の瞳のチェシャ猫のお話20
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ミケは天花を見た。
「…」
…これって、3Pってやつ…ではないか…????
ぐるぐると考えのまとまらない天花は、エメラルドの瞳に当てられてどきりとした。まるで、自分の考えを探られているような気がしたからだ。クチュクチュ音を態と立てながらキスをするチェシャとミケを見ていると、今までの自分の価値観がガラリと覆される気がする。
「ちょっと、ユキちゃん手動かしてよ」
チェシャが、文句を言う。
「そうだよ」
宝石のような二つの大きな瞳に睨まれる。
「…」
ここには、天花の許可や権利というはないようだ。
「??」
偶には、威厳や自分の理性の強固な部分を見せ無ければ…
「チェシャ」
チェシャは琥珀色の瞳を見上げる。玉屑の時は、それ用のカツラをつけているが、外している今は、いつものチェシャだ。髪があるだけでだいぶ顔立ちが違ってみえる。
「なに?」
「…後ろを向いて、座ってください」
にやりとミケとチェシャは微笑んだ。
「ユキちゃんって、自分の煩悩に忠実だよね」
チェシャは、くるりと体勢を変え、腰を下ろした。
「煩い」
精進不足を嘆いていた矢先に、更に追い打ちをかけている張本人に指摘された。チェシャの言葉に、天花は顔を赤くした。三人は、風呂場のタイルの上に腰を下ろした。
チェシャの性器を天花が掴み、ミケの性器をチェシャが口で愛撫している。
「あっ…んんっ!」
八朔ではないミケは、精巧に出来たカツラをとっていて、本来の彼の顔立ちだ。人工的に染められている髪を耳にかけている。
「んんっ…はぁっ…!」
口腔で性器を舐られているミケの表情がトロンと甘くなる。
例えるなら、邦画に蜂蜜が垂れたような甘く、妖艶で背徳感がある。チェシャの性器と同時に後孔に指を入れると、チェシャは甘く声を漏らす。
「…んんぁっ…あっ…ふっ!」
ペチャペチャと音を立ててミケの性器を舐るその音に、頭がおかしくなりそうだった。
「下手糞」
ミケが、チェシャの悪口をいうと、チェシャがむくれる。
「お前だって、人の事いえねぇだろっ」
ミケの起立した性器をチェシャが口に含む。赤い舌が、ミケの性器を舌から上に舐め上げる。亀頭部分のくびれに丁寧に舌を合わせると、透明な苦みの強い液体が漏れている。悪態をついているが、そこそこには、感じているようだった。
「んんっ!ゆ、ゆきちゃんっ!」
天花は、チェシャの後孔の指でチェシャのいいところに故意に触れた。
ビクッと白い身体が跳ねる。
「いつも、ユキちゃんにやってるみたいにやれよ」
ミケがチェシャにそう言う。天花は、チェシャの後孔に入れた太い指を曲げて、チェシャの性器を同時に動かす。
「んぁっ!…ゆ、ゆきちゃっ…っ!?」
身体の力が抜けかけているチェシャは、ミケの性器を精一杯舐る。
「ユキちゃんのは…もっと大きいもん」
天花の性器は、もっと口腔に入れると圧迫感があって、もっと熱くて…そう思ったら、何だか興奮してきてミケの性器を湛然に舐め上げる。
「くっ…っ」
「んぁあっ…ゆ、ゆきちゃ…んんっ!」
チェシャは、溜まらず腰を揺らしている。
「ゆきちゃ…ん、入れて…っ欲しい、ゆきちゃんがっ…早くっ…んんっ」
チェシャが甘く喘ぐ。口腔には、ミケの性器を加えながら…
仏の使える身として、こんなことをする日が、一生くるとは思わなかった。
ましてや、男の身体を蹂躙し、2人で1人の男を責め立てるなんて、こんな行為を仏だけでなく人に見られたりでもしたら、軽蔑されかねない行為だ。
「んっ…っ!?」
天花の性器を後孔に当て先端をぬるぬると刺激すると、チェシャの腰が自然と下がってくる。
「んんっ…ふっ…早く入れてっ!」
力を入れて、後孔へ性器をあてがうと、チェシャの腰がビクッと跳ねる。
「んぁっ…!んんっ…!ふっ…あっ!」
望んでいた刺激に、チェシャはビクビクッと肩を振るわせた。
「あぁっ…!ひんっ!はぁっ…あぁんっ!」
天花はゆっくりと腰を進めているのに、チェシャが更なる刺激を求めて腰を揺らす。天花の理性を試しているのか、それとも自らの我慢が出来ないのかは分からない。
「チェシャ…キツくないか?」
天花は心配しているのに、元々快楽に敏感なチェシャは口を使って、じゅるじゅるとわざと音を立ててミケの性器を愛撫する。
「…おい、チェシャ」
返事をしないチェシャに焦れて、天花が腰を動かす。
「あぁっ、ひっ…うぅっ…」
ミケを見ると、頬を染めて艶かしくチェシャの後頭部を抑えている。
「っおい、チェシャ」
天花の心に、雄の感情が沸々とわく。
「動くからな。舌噛むなよ」
天花は、チェシャに声をかける。
「ひぁっ!ああぁっ!んっ、んっ!ぁふっ…ッ!」
天花が少しづつ腰を進めるとチェシャは、その早さに合わせてミケの性器を舐る愛撫を変える。
「んぁっ!んふっ!あぁっ!あっ、あっ!」
天花は腰を掴み、動物のようにチェシャの腰にぶつけた。
「やぁっ!んんっ!ぁんっ!んっ!んんっ…!」
徐々に早さを変えて、腰を穿つ。それと同時に、チェシャの口も早く動く。
「チェシャ…出るよ…」
切羽詰まったミケの艶やかな声がして、チェシャはミケの性器から口を放した。
「あっ…馬鹿っ!」
「あぁっ!だ、っゆきちゃっ!激しっ!」
ミケの精液がチェシャの顔面にかかる。白濁した艶やかな液体だった。
「あぁっ!ゆきちゃっ!だめっ!あぁっん!いっちゃっ!やぁあぁっ!」
チェシャも、ミケの後を追いかけるように性を吐き出した。
「…くっ」
天花も、チェシャの締め付けにチェシャの中に精液を吐き出す。
「馬鹿チェシャ」
ミケはチェシャを睨め付けた。
「はぁ、はぁっ…だって、ゆきちゃんがイイとこばっか攻めてくんだもん」
ずるりとチェシャの身体から性器を抜くと、ぺたりとチェシャは風呂場のタイルに座っていた。細く、痩せた背中を天花に向けている。顔にかかったミケの性液を掌で拭っている。
「文句があるなら、ゆきちゃんに言ってよ」
唇を尖らせながら、後ろを振り向いた。
「お前が、夢中になってるからだろ…」
天花は、すこし熱で浮かされていた。
「…なにそれ。ちょー嬉しんだけど」
チェシャは、天花を上目遣いで見た。
背骨の浮き出た痩せた細い傷だらけの背中。
「ミケに嫉妬したってことでしょ?」
悪そうにチェシャは、ニヤリと微笑んでいる。
「いいから、お前はそれ流せ」
ミケは、立ち上がってシャワーをお湯に変える。
「おい、突然シャワーかけんなよ!目に入るだろーっ」
自らの精液をつけたままのチェシャが、天花を弄んでいる姿に飽きれる。
「いいからそこに2人とも座りなさい」
恥ずかしい思いも、精液も。全てお湯で流してしまおう。
曇った湯気で、羞恥した顔がよく見えないうちに…
天花は、そう思ってミケからシャワーを受け取った。
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