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金色の瞳のチェシャ猫のお話26※
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「チェシャ」
ミケが、チェシャを呼ぶ。
「…この女連れて行って、ボスに連絡しとく。朝迎えにくるからな」
ミケは、巧みに縛り上げた女を肩に担いでいた。
「逃げんじゃねぇぞ」
釘を刺して、ミケは本堂を出て行った。
「…」
天花とチェシャは目を合わせた。
「フッ…あとで、ミケに礼をいっておいてくれ」
天花はチェシャの後頭部を引き寄せてキスをした。
「んっ…ぁんっ、んんっ…ぁんっ」
何度も角度を変えて、舌を絡ませる。
ちゅっと唇を放すと、うっとりとした表情のチェシャの瞳が揺らぐ。
「ちょっ!」
チェシャは、くるりと体勢を変えて、天花の袈裟を掴んだ。
「なに?」
酷く冷静なチェシャの声。
「こ、ここで、するのか…っ!?」
ここは、この寺の本堂であり神聖な場所だ。仮にも仏の御前で、こんな行為に至るなんて、修行不足を恥じたりするよりも、もっと、罪深いことだ。
「見られて興奮するって話?」
「なっ…!?違うだろ」
仏の眼前での行為を視姦されているようという価値観が信じられない。
「じゃあ、なに?」
分かっているのか、分かっていないのか…
「何って…お前…ここは、聖域なんだぞ?そもそも、修行の場でこん…って、聞いてんのかっ!」
天花の袈裟を脱がせて、下半身を弄るチェシャは、話を聞いていない。
「聞いてない」
「ッ!」
チェシャは、天花の下半身を捕らえた。
そして、そのまま何の躊躇いもなく口の中へ入れる。身体に力が入る。
「ったく…お前は、本当にどうしようもない」
天花は額を抑えた。ここはこの寺の本堂。
御仏の眼前だが、今は夜。ロウソクの灯りも消えている。仏様も寝ている頃だろう。その目を閉じている束の間に、許しを頂こう…と、自分に都合の良い風に捕らえる事にして、チェシャのズボンに手を伸ばした。ボタンを緩めて、ずらす。2人は互いの下半身に手を伸ばしていた。
「…っな!?」
天花は、言葉を失った。
「お前はっ…!」
天花は、顔を赤くした。
「んんっ!ゆきちゃ…大っ、きくなっ…んっ!」
チェシャのはいていたパンツの形は、パンティだ。しかも、いわゆる『紐パン』と呼ばれるものだ。その紐パンの中でもかなり特殊な代物。左右を細い紐で縛られているのはもちろんだがフロント部分は、刺繍が美しい白の彼岸花で、尻に従って伸縮性のある紐だ。布はほぼ無いし、横を向いて鼠蹊部に溝が出来ているから、もうすでに下半身を守るものとしての機能はしていない。
「んぁっ!ゆきちゃっ…んんっ!」
チェシャの安易な挑発にまんまと乗ってしまった天花は小振りな下半身に口に含んだ。その瞬間、ビクッと腰が引いたが構わず、口腔の奥まで性器を含む。
「んぁっ!あぁっ!やっ!んんっ!ふっ!」
チェシャの舌の動きが鈍くなる。漏れる声が大きくなる。チェシャは、小さな口で精一杯天花の性器を口で愛撫をする。天花も、チェシャの性器を同時に愛撫しているから、チェシャの気がそれて、時折厳かになる様が、とても愛らしく思う。
「ふっ、あぁっ!んっ、んっ!んぁ…!」
チェシャの亀頭をすっぽり口で覆う。たっぷりと唾液を含ませ、硬くなっているくびれに丹念に舌で這わせていく。ビクッと腰が跳ねて、時折腰を揺らす。先端から漏れている液体と共に舌先でくりくりと弄んでやると、溜まらず甘い声を漏らす。
「あぁっ!んぁっ、んんっ!」
天花は、小さな尻の先にある後孔を同時に愛撫する。チェシャは溜まらずにビクビクッと背を振るわせる。本当に敏感な身体をしている。
「ゆ、ゆきちゃ…はぁっ!あんっ!んっ…!」
チェシャの後孔は、先の刺激を求めているようだった。腰がゆらゆらと揺れている天花は、口を上下に動かし、チェシャの性器を刺激した。チェシャは、天花の性器から手を離した。
「…!?」
天花も、チェシャの性器を離す。チェシャが、突如天花の上に乗る。
「美雪」
チェシャの髪が、顔を覆っている。声に余裕は無く、どこか焦っているような、怯えているような感情がこもっている。
「…チェシャ?」
天花は、チェシャの髪を耳にかけてやる。
「ゆきちゃん…」
チェシャの金色の瞳に美しく光りが入る。それは、月明かりのような穏やかなものではなく、チェシャの涙だった。
「どうした?」
ポタリ、ポタリ…
開けた天花の腹にチェシャの涙がしみ込んでいく。天花は、チェシャの頬を掌が拭う。温かくて、大きくて武骨な指だ。
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