アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
金色の瞳のチェシャ猫のお話28※
-
「なにそれ。ちょー嬉しいんだけど…」
チェシャの頬が桃色に染まる。
「ああ…そうじゃなきゃ、お前に付き合ってなどいられん」
ただの好きだけで、ここまで1人の人間の我が侭を受容できるとは到底思えず、それ以上の感情は何かと考えたら『愛』以外に見つからなかった。言葉にしてみたら天花が思っていた以上にしっくりきたので、特に恥ずかしいとか、言ったことで後悔する事は特になかった。穏やかに微笑む天花の表情に思わず見とれる。天花から、愛だの恋だのと、いわれるのは稀なのでチェシャの心は舞い上がっていた。
「えへへ…すごい幸せ」
別にその言葉を欲していたわけでは無いが、何度でも聞きたいし何度でも言われたいと思う。両手で顔を覆ったチェシャが天花に微笑む。
言葉の力はすごい。天花の言葉には、チェシャを幸せにできる力がある。さすが、毎日読経しているだけの事はあるなと思う。これも、日々の精進の賜物だ。
「そうか…」
天花はチェシャの微笑むその表情をみて、何だかホッとする。今まで、ミケがいたから気を張っていたのだろう。警戒心のない笑みを浮かべるチェシャは、愛らしい。
「お前は本当に可愛いよ」
天花は、自らの性器をチェシャの後孔に当てた。
「んんっ…」
チェシャは、天花にキスを強請った。
「やぁあっ!」
天花が、チェシャの耳元に唇を寄せて耳孔を舐めた。ビクッと肩を振るわせて驚いたチェシャの名前を呼ぶ。
「チェシャ…」
熱に浮かされた声だ。チェシャは天花に腕を回した。
「んんっ…ぁっ…んっ!ゆきちゃ…っ」
チェシャの後孔に、天花の熱塊が押し入る。
解れた後孔は、天花の性器を飲み込む。焼けてしまいそうなほど熱いそれが、チェシャの中に入るたびに、チェシャの身体の温度が上がる。耳元で、天花がチェシャの耳孔を舐る。ねちゃねちゃと音を立て、耳朶を噛む。
「あぁっ!ゆきちゃ…んんっ!やぁっ!」
ゆっくりと押し入るのと同じように埋没していくスピードに合わせてゾクゾクと腰から背骨にかけて、刺激が走る。 全身の毛細血管が、痺れるような感覚だった。待ちわびた刺激に、心まで満たされていく。
「…キツいか?」
天花が耳元で、チェシャに尋ねる。低く、くぐもった声だ。チェシャは、首を振った。
「全部入ったの?」
天花の動きが止まる。
「入ったよ」
チェシャは腕の力を緩める。
「えへへ…んんっ」
チェシャは笑う。笑ったその口に、天花は自らの唇を重ねた。
「んんっ!?…んっ!ん、んっ!ぁんっ!」
天花は、チェシャの口腔を舐りながら腰を小さく動かす。しかし、舌は激しく絡める。
「ふっ…あんっ…んんっ…」
天花にしがみつき、必死になるチェシャは愛らしい。
「ゆきちゃ…んんっ!はぁっ、ぁんっ!んんっ、あっ、あ!」
チェシャが激しく喘ぐのと同時に、天花の動きも徐々に早くなる。
「もっと…!ゆきちゃっ!ぁんっ!ああぁっ!はぁっ!」
チェシャの背がしなやかにしなり、白い喉も仰け反らせる。
「チェシャ…っ」
無意識なのか、天花の動きに合わせて、チェシャも揺れている。
「ゆ、ゆきちゃっ…ゆきちゃっ…!もっ、もっと…!ぁああぁっ!」
天花の膝の裏をもって、角度を変えながら奥まで挿入をするとチェシャはまた溜まらずに甲高く喘声をあげた。
「んんぁっ!あんっ!あ、あぁっ!」
激しく腰を穿つたび、パンパンと乾いた音が鳴る。膨張したチェシャの性器は、今にも破裂してしまいそうなほどだった。
「もっ…!だめっ!イっちゃ…ぁあぁあっ!」
天花がよりいっそう激しく腰を動かすとチェシャはビクビクッと身体を反応させて、快感を白い腹の上に白濁をぶちまける。
「んんっ!ゆ、ゆきちゃ…っ!」
「チェシャ…中に出すぞ」
コクコクと天花の言葉に頷いて、天花にしがみつくチェシャの後孔に天花は精液を吐き出す。
「んんっ!」
ビクッと天花の性器がチェシャの体内で跳ねたのが分かった。その感覚に、チェシャの心には多幸感が広がる。人は、こういうのを表現する時に『極楽』というのだろうか…
「…ゆきちゃ…ん?」
天花の動きが、ゆっくりになり、やがて動きが止まる。
「チェシャ…」
汗ばんだ身体と、掠れた天花の声。そして、息切れした色気が溜まらない。
「…ゆきちゃん」
ゆっくりと身体を起こし、性器をチェシャの中から抜いて、横たわる。冷たい畳の上は、心地よかった。
「はぁ…」
呼吸を整える天花の横顔をじっとチェシャは見つめる。
「…なんだ?」
天花はそれに気づいたようで、チェシャに尋ねる。
「ゆきちゃんが好きなだけ」
黄金色の瞳がじっとこちらを向いている。
「…そうか」
天花は視線をそらそうとするが、チェシャに頬を掴まれる。
「そっち向いちゃ、だめ!」
「…」
頬を掴まれたその指はほんのり温かかった。
「えへへ」
チェシャがくしゃっと表情を緩める。
「ゆきちゃん大好き」
頬がほんのり赤くなる。
「…そうか」
天花は、一生チェシャには敵わない無いと思った。生涯、チェシャが好きなんだろうと思う。
「身体が冷える前に、風呂に入って…」
天花が身体を起こした。
「腹も減ったな…」
「うん…」
チェシャは、まだ天花を見つめていた。
「カップラーメンでも食べるか?」
「えっ…?」
チェシャは驚いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
28 / 92