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2020年バレンタインデーの巻 2
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「…どうかしたか?」
袈裟を着ている彼は見慣れているから、特別何とも思わない。
けれど、洋服を着ている天花は特別だった。
「…ゆきちゃん反則」
チェシャは、顔を赤らめた。
「は?」
天花は首をかしげた。
「反則は、お前だろうが…」
「え?なんで?」
チェシャは、上目遣いで長い髪を耳にかけた。
天花が、都心部に休暇で来るからという連絡があったのを
すごく楽しみにしていた。
住職だから、家を空ける事がほとんど出来ない天花が、
たまの休みで家を預け来るというのは、
天変地異が起こったのではないか
と思うほどのことだとチェシャは思った。
今まで、天花と付き合っていて1度もそんな事は無かった。
だから、天花と並んでも妙に思われないような格好を選んだのだ。
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