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2020年バレンタインデーの巻 10
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チェシャは、サンシャインの中にあるホテルも予約していたようで、
そこへと天花を案内した。
チェシャの顔色が悪かった。
「大丈夫か?」
天花は、ベットにチェシャを座らせて、
冷蔵庫に入っている
ミネラルウォーターのペットボトルをチェシャへと渡す。
「うん…ありがと」
靴を脱いでベットの上に座っているチェシャは、
ペットボトルの水を飲んでいる。
「…ゆきちゃん?」
今のチェシャは、本当に女性にしか見えない。
髪はカツラだろうが、帽子を被っている事で生え際等が気にならない。
「あまり無理はするな」
天花がチェシャの座っているベットの隣に座った。
布団と違って、スプリングの反発が良い。
「うん…ごめん。でも、ゆきちゃんとデートしてみたくて…」
チェシャが天花の肩に頭を乗せる。
「お前、人混み多いところとかダメなタイプだろ?」
「…うん」
人と人じゃない人の区別がつかないから、
人が多いところとか、水場とかはあまり行きたくない。
念や、感情が置き去りにされて渦巻いているから…
「でも、ゆきちゃんとなら大丈夫かなぁっと思って…」
チェシャは、天花の膝に自らの手を乗せた。
「いつも、会うとエッチしかしないし…」
確かに。
天花は反省した。
「…すまん」
誘惑されて、身体を重ねる。
閉鎖された田舎の寺では、
それぐらいしかやる事がないといえばそうだ。
普段の若者達が行くような、
遊園地や水族館や映画館などにチェシャと行ったことは無い。
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