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2020年バレンタインデーの巻 14
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いつの間に、そういうイベントになったのだろうか?
「ほい、やるよ。
って、そんな色気の無いことしないでよ!
ボクは、傷心なんだよ?
チョコレート渡して
『愛してるよ』の一言くらいあっても良いじゃない!」
チェシャの意見は理解できるような出来ないような…
でも、自分で傷心と言っているようなヤツもなかなかいないが…
「本当は『好きです、付き合ってください』っていう所だよ?
もっと甘酸っぱいイベントだよ?
なんで、そんなに普通に渡すの!もう!」
チェシャは、更に頬を膨らませ怒っている。
女心が分からないのは、いつもの事なので、
その度にチェシャに文句をいわれて反省する。
反省したところで、次に生かすという手段が、天花には無いのだが。
ただ、いつものチェシャに戻ったので、天花は自然に頬が緩んでいた。
「なに笑ってんの!」
頬が少しだけ赤く、怒っているチェシャの髪を天花は撫で、耳にかける。
「普通じゃ満足しないくせに」
「…!?」
どんな渡し方をしても、どうせ文句をいわれるのは目に見えているのだ。
「そ、それ…反則っ…!」
チェシャはかーっと顔を赤らめた。天花が撫でた耳が赤い。
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