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2021年6月雨の日の巻 ❻
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「もうお休みになられましたか?」
その声は、明雪だった。
「いいや。起きてますよ」
天花は非常に穏やかな声を装い、いつもと一切変わらぬ調子で、チェシャのボクサーパンツを一気に膝までずらした。
「!!?」
チェシャは驚き、声がでない。
というか、咄嗟に声を出さなかったことを褒めてほしいくらいだ。
天花は、ニヤリと聖職者とは思えない表情を浮かべていた。
「すみません…体調のお悪いところ。大変申し訳ないのですが、檀家様よりお電話が入っておりまして…」
え?体調が悪い?
全くそうは見えない天花をチェシャは見つめる。
チェシャには、天花が体調が悪いのが嘘だというのがすぐにわかった。
普段はそんな子供みたいな嘘をつくような人じゃないのはもちろんわかっている。目の前天花をじっと見上げる。
「そうか…あとで掛け直すと伝えてもらえないか?」
終始、悪い表情の天花を目の前にして、チェシャの体はひどく興奮している。
反面、困惑しているのも事実で手放しで喜ぶことができないのは、まだどこかで天花の常識的な部分を信じているからだ。
いつも籠絡する城のごとく天花を困らせるのはチェシャの方だから、強引な天花に翻弄されるとどうしていいのか分からなくなる。
天花は突如、自らの性器を取り出して、早急に自らのそれを扱いて硬くするとチェシャの後孔にあてがった。
「!!!!????」
しかも、たちの悪いことに、チェシャは一気に天花の性器に貫かれる。
チェシャの腰が浮く。熱い塊に犯されて眉をしかめる。盛大に声が漏れそうになり、慌てて両手で口元を抑えた。
もちろん、外には明雪がいるため声どころか吐息すら満足に漏らせない。
それをいいことにやりたい放題やる天花にチェシャは、更にひどく興奮してしまっていた。
「そうは申し上げたのですが、どうしても1点今確認したいことがございますとのことで…」
やばいやばいやばい…っ!
チェシャは、天花の服を掴んで首を振った。
しかし、天花は動かない。
「そうですか…」
そうですかじゃない!
今、明雪が戸を開けて入ってきたらやばいのは、天花の方だろう!
チェシャは、琥珀色の瞳で天花に訴えるが、天花は必死なチェシャを可笑しそうに眺めるだけだった。
「住職のスケジュールなんですけど、予定表に書かれているもので齟齬はございませんか?」
チェシャの性器が天花の腹に擦れて肌がぞくぞくと泡立つ。
「はい、予定は全てあちらに書いてある通りで漏れはないです」
偶に書き忘れて、次の日に書いたりすることもあるからそのための確認だろう。
「わかりました」
天花は、話の終わりが見えてきたのがわかり、チェシャに腰をグリグリと押し付けていた。その度に下生えが擦れて痒いようなもどかしい感覚に襲われる。
「っ!!」
チェシャは、首を振ってやめるように訴える。
「では、三回忌の法要の件の確認でしたので、私の方でお答えしておきます」
明雪は良くできる天花の部下だから、天花の声色から何かを察したのだろうか。それとも、滅多につかない天花の調子の良い嘘を信じたのだろうか…
「よろしくお願いします」
明雪の服が擦れる音の後に、足音が遠ざかる音に変わって、やがて静寂になる。
「ゆきちゃんっ!」
チェシャは涙目で天花を睨む。
「何だ?」
なんでもないことのように平然と返答してくるあたり、たちが悪い。
「何だじゃないっ!」
琥珀色の瞳が天花を見上げて、怒っている。
天花の胸をどんどんと手で叩く。
「興奮したくせに」
天花に図星を指される。
「う、うるさいっ!」
チェシャは、涙目で睨む。
「また来るかもしれないから、声出すなよ」
「ちょっ…!」
今日の天花は妙にチェシャの性癖を刺激して来る。
嘘はつくし、強引だし、積極的だし…
聖職者として逸脱した行為が多い。
「ふぁっ、ひぁっ!ぁん!っあ!」
天花が腰を引くと、飲み込んだチェシャの後孔から熱塊が吐き出される。
今まで、ぴったりと密着していた皮膚が擦れて粘膜が剥がれた音がする。
「だ、ぁあっ!ゆ、きちゃ…ぁんっ!」
チェシャの全身から力が抜け、脳天の向かって快感が駆け・・ーーーーーー
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