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●●しないと出れられない部屋の巻⑻※
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「ゆっくりするって言うのもチェシャにとっては『酷く』に入るんじゃないのか?」
天花の囁きにチェシャは気づいてしまう。
焦らされるともどかしくて、どうにかなってしまいそうになって結局急かしてしまいたくなる。確かに急激に刺激を加えらるよりも耐えられない。
「ゆ、ゆきちゃんッ!しゃ、喋らないでっ…」
普段よりも近く吐息が耳にかかる。なるべく息がかからないように、腕で隠したいのに天花が押さえつけるから自由が効かない。左手のお揃いの銀色の指輪が重なる。
「ひっ、ぁっ、あぁんっ…ッ!」
決して遅くはない。けれど強烈に早くもないスピードで、天花の腰が動く。
突き上げるように内壁が、熱塊によって抉られる。天花の灼熱の体温が、チェシャの体温を熱く滾らせて目の前がクラクラする。
「ふぁっ、あぁん!っく、ぁっ、ぅあぁっ」
「チェシャ」
耳元で天花が名前を呼ぶ。
「だめっ…!」
低い声と熱い吐息がチェシャの耳元をくすぐる。
チェシャが求める『酷くする』という意味とは違うが、別の意味で追い詰められる。
「良いくせに」
天花がクスクスと微笑んでいるのがわかる。
天花の腰は、ゆっくりとだが確実にチェシャのことを追い詰めている。もどかしいく早急ではない。
「い、いけどッ…ぁうっ!」
「チェシャ」
天花がチェシャの顎を掴んで顔の向きを変えさせる。
キスをしようかと思ったがチェシャは息を漏らしながらいう。
「ふぁっ!んんっ…好きっ!」
普段は、決してそんな強引なことはしないのに、偶に見せる乱暴な天花に思わず本音が溢れる。
「ゆきちゃんボクの顎掴んだままにしてっ!もっと強く掴んでっ!」
今まで顔を伏せていたから気づかなかったが、天花はかなり獣みたいな表情をしていた。こんな表情をしているならもっと早くみておけばよかった。
頬が熱で染まり、汗は止まらずに流れていて皮膚の上で光っていた。息は荒々しく、瞳は快感で鋭く滾っている。
「乱暴はされたくないんじゃないのか?」
「ゆきちゃんは別ッ!なのっ!」
チェシャは顎を掴んでいた天花の指に舌を這わせる。
「ふぁんっ、ふっ…ぁっ!」
天花の指をしゃぶるチェシャは、息を漏らしながら天花の指に舌を這わせる。
赤く艶やかな舌が絡まる様は、明かに天花を挑発していた。わざと音を立てるように吸い付いている。
快感で潤んだ黄金色の瞳が天花の劣情を急かして、天花の中の嗜虐心を煽る。あんなに他人から乱暴され、嫌な思いをしたのにもかかわらず天花にそれを強要するチェシャの狂気は、天花には理解できない。まるで、天花の常識を試されているような気がする。
「ったく」
天花は舌打ちをした。
優しくしろと言ったり、酷くしろと言ったり。
常識を煽ってみたり、押し付けてみたり。
犯されていたと泣いていた癖に、犯して欲しいと懇願したり。
嫌われることを何より恐れるくせに、好かれていることを疑ってみたり。
天花を一体どうしたいのか…
「ゆッ…ぁっ、きちゃ、んっ!ゆきちゃんっ…!イっちゃうッ!イッちゃ…ぅああああああっ!」
チェシャは口から指を離して、息継ぎもなくそのまますぐに達した。後孔が性器を締めて下半身が繰り返し跳ねた。
天花は腰の動きを止めた。
「ぅはっ、あうっ、ぁああっ」
チェシャは、呼吸と共に声をあげていた。
このまま2人で燃え上がって、焼身するんじゃないかと思うほどの熱量だと思った。
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