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●●しないと出れられない部屋の巻⑽※
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チェシャの細い背が湾曲して浮く。
息を飲んで天花を見ると、口をへの字に曲げていた。
ああ、この表情やっぱりたまらない。
と、チェシャの心はキュンと締め付けられるように苦しくなるが、その痛みが心地よく陶酔してしまう。
「ゆ、ゆきちゃん…っ?」
チェシャを満足させてやれるのは、どこか自分であるという自負があった。それはチェシャも同じで、ブレることのない基幹だと思っていた。
彼にとって天花が、自身を満足させることのできる唯一の存在であると改めて言葉にして、どんなことがあったとしても最後には天花のところに帰ってきてくれるものだと思っていたし、天花はそれでいいとさえ思っていた。
天花の元にさえ帰ってきてくれさえすれば、どんな姿になったとしても、天花は受け入れてあげられる器はあるし、覚悟も確かにある。
けれど、チェシャがどこかの誰かに手酷く抱かれ、同じようなことを天花に求めるのは筋違いなわけで、納得がいかない。
「俺と他を比べるんじゃねぇ」
「!!???」
余りにも、突然吐き捨てるような言葉の天花に、チェシャは目を見開いた。
そして、口を開こうとした口を手で塞がれる。
「喋るな」
「!!????」
軽く噛まれるが、血が出るほどではない。
天花が、チェシャの片膝の裏を掴んで奥へと性器を押し付ける。
チェシャの腰にビリビリと快感が骨の髄を通っていく。
「ふっ、んんっ」
チェシャは息を飲んだ。
口は天花の手で塞がれたまま。
「んふっ、ぁんっ」
天花はチェシャに荒々しく腰を穿つ。
既に、先ほど1度挿入などを済ませ、チェシャが達したところで行為がひと段落していたので、様子を見て慎重に動く必要はない。もし、前の行為がなかったとしても、結局チェシャは天花に激しさを求めていただろう。
チェシャの両腕が、口を塞いでいる天花の腕を掴む。
天花は一瞬瞳をすがめると口を塞いでいた手を離して、チェシャの両手を片手で拘束する。頭の方へと纏めて布団に押し付けた。
「あんっ!ぁああっ!」
チェシャは、塞がっていた手が解けると頬を染めて息を吸い込んだ。
快感で瞳が潤んで、天花を見つめる。
天花は、嬲るように腰を激しく打ち付ける。
乾いた音が当たるたびに室内に響く。ベットは激しく動き天花の体動に合わせてギシギシと揺れて、壊れるんじゃないかと思うほどに悲鳴をあげた。やはり、それように用意されたものではないから、強くは作られていないのだ。
まるで、独りよがりの強引な行為のように、普段にも増して激烈に腰を打ちつける。チェシャの薄い肉が、その度に波を打っていた。
「あんっ、ぁっ、あぁっ、んぁっ!」
当初彼が望んでいた激しい行為に、少しだけ心に闇を落としながら、天花が体動を続けると、チェシャの性器が大きく硬く起立し出した。
先ほどまでは、一度達して萎えていたが、天花が激しく刺激するものだから、目覚めたようだった。
「ぁんっ、あぁあっ、あっ」
断続的に嬌声をあげるチェシャの声と、中を掻き乱すたびに締め付ける後孔の強さと、快感を訴える表情と熱量を全て汲み取った天花は、頭の上から手を離してチェシャの性器を掴む。
「うぁあっ!」
皮膚の分厚い掌に包まれる。
起立したチェシャの性器は、当然それなりに熱を孕んでいる。
後孔が強烈に犯され続けて、それが愛しい人の激しい情動だと思うと堪らなく心地よく、恍惚と快感を受け入れる。
先ほどの天花の体から発せられる熱とは違う、チェシャ独自の熱は内部からわき起こり、全身に広がっていた。うっすら額に汗をかいていた。
天花ほどではないにしろ、それなりに体温は上がっていたのにも関わらず、天花の掌の熱は異常だった。
「あ、熱ぃ、ぃひゃ…っ!」
炎を掴んでいたのかと思うほどで、掴まれた性器は火傷しそうなほど灼熱だった。敏感な部分を掴まれたチェシャは、息を飲み体に力が入る。
「あうっ…!」
天花の腰は、チェシャの性器を掴んでも止まることはなかった。
引いた腰の力に驚いて、飲んだ息を吐き出す。
「あぁっ、ぁん!あぁっ」
入れていた力を徐々に緩めていく。
「あぁっ、あんっ!ぁひっ、ぁうっ」
チェシャに与えられる刺激は先ほどと一寸も変わることはなかった。
「ゅっ、きちゃ…あんっ!」
涙目のチェシャが、限界を訴える。
「…」
けれど、天花は鋭い瞳でチェシャを見つめたまま。
一瞬、聞こえていないのかと思ったチェシャは、もう一度天花の名前を呼んだがやはり天花は答えなかった。
「もっ、いき…たぃっ!」
チェシャは、天花が掴んでいる手を掴む。
その中に仕舞い込まれているチェシャの性器を解放して欲しいとせがむ。
「…」
「うわぁあっ!」
しかし、天花はなにも答えない。
それどころか、攻めている腰の角度を変える。
「い、嫌ぁっ!だ、っだめぇっ!」
後孔の中で出入りを繰り返す天花の性器が、チェシャの敏感な部分を攻め始めてチェシャが背をのけぞらせる。ただ激しかっただけでも、チェシャにとっては十分な快感であったが、故意に肉壁を攻められてはどうしようもない。
チェシャの細い腰から骨の髄をビリビリと強い刺激が駆け抜けていって、脳天に到達する。頭のてっぺんから湯気になって出そうなほど、逃げられない熱が出口を求めてチェシャの背中へと返っていく。
達することを許されない熱が、背中に冷や汗として浮かんで、もどかしくて腰が揺れる。天花の熱い手を掴んでいるが、解放される気配はなく更に熱を加えられ続けて、頭の中が沸騰しそうになる。
「ひぁっ、ぅんッ!ぃあっ、ううぁっ」
若干強めに掴まれているチェシャの性器が、灼熱の掌の中で燃えそうになる。
天花の熱か、チェシャ自身の熱かわからない。チェシャの背中に冷や汗のような汗が滲んだ。
「…イきたいか?」
天花の言葉に希望を見出したチェシャは、涙目で何度も頷いた。
「そうか」
天花は、チェシャの性器をあっさり解放した。
「あぁああぁああっ!」
チェシャの後孔の内部を敏感なところを目掛けて攻めるとチェシャはあっという間に達してしまう。目の前にチカチカと閃光が走ったかと思うと自らの腹の上に白濁した精液を吐き出して腹を汚す。
「あぁ、ああぁっ…」
普段なら…
いや、さっきもそうだったが、きっとこの段階で行為は一度終るはずだ。
チェシャの体を心配してくれている天花なら尚更。
「だ、だめっ!今、動かないでっ!ひぁああっ…ッ!」
達して余韻に浸ることも許されず。
吐き出した熱を覚ますこともままならない。
そのまま、天花は激しく動き続ける。
「やぁっ!ぁひっ、あぁああっ!」
内壁を抉るような腰の動きに加え早さも増す。
パンパンという乾いた音と、ギシギシとベットの軋む音。
そして、チェシャの嬌声が甲高いものから、低く吠えるようなものに変わっていく。
「っく、ふぁっ…ぁああっ、あぁっがああぁあっ!」
息を吸い込む時に喉が上下する時に声が低く、くぐもる。
チェシャの瞳は見開かれて涙が無意識に溢れる、その水分が体内で繋がって鼻水になり、涎に変わる。体の熱が上気して額に髪がへばりつき、顔面の穴という穴から体液が漏れて、グシャグシャになる。
チェシャの背が弓形にしなって、喉をのけぞらせる。
チェシャは、無意識で腰が動いているようだった。与えられる快感から逃れるように浮き始めた腰を天花が掴む。
「逃げるな」
チェシャに意思はなく故意はない。天花に強引に掴まれる。
「!!?」
細い腰は掴んでいるというほどで、もしかしたら、腰の部分だけのオナホールなのではないかと疑いたくなるほどの軽さだった。
チェシャの尻の肉が強く掴まれている事によって色が変わる。膝さえ完全に宙に浮いてチェシャが逃げられる隙は微塵もなかった。
チェシャは天花に腰を掴まれて、何かを訴えようとして、潤んだ瞳をむけていたが天花はそんな隙を与えなかった。
「くぁっ、うぁああぁぐっ、あがぁあぁあ!ぁああぅっ」
さっきよりも、もっと利己的に嬲られる。
強姦されているに近いほどの強引に犯される。強烈に繰り返し最奥を刺激されて、チェシャの目の前が白んでいた。
先ほど、一度達した時はチカチカと目の前を光が走っていたが、今度はそれが集まって眩しい光で白らんでいた。
先ほどまでは、まだ言葉を話せ、何かを訴える余裕のあったチェシャだったが、与えられる刺激があまりに激しく、意識が摩耗して、今にも擦り切れそうになっていた。
のけぞらせた喉には、誰かに首を締められた痕がまだ青く残っている。それを見て天花は眉を潜めた。
「あがぁあっ、ぁががっ、あぁああっ!」
そして、一際強く穿つと天花はチェシャの体内に精液を吐き出した。
「ふっ、んんんっ、ぁああっ…」
やっと腰の動きがゆっくりになって、安心したようにチェシャは息を漏らしていた。昇天寸前で見開いていた瞳の力は弱まる。
「…はぁっ…はぁ…」
先ほどから動いていた天花は、チェシャの腰をゆっくりおろした。
まだ、後孔の中では天花の性器が跳ねている。
「…」
おもむろに天花はチェシャの性器を掴んだ。
「あぁああっ!ぃやらぁっ…ッ!」
火傷しそうなほど熱い掌がチェシャの危機感を煽ったのか、チェシャの性器を早急に扱く天花の手を掴む。
「ッい、ゃらぁ!ッああああああぁああっ!!!」
息を吐いているのか、吸っているのかわからないほど継続的に咆哮するチェシャを眺める。
チェシャは、先刻達していたのにも関わらず、強烈な刺激をされる。
すると、チェシャの性器が本来の機能の目的をだいぶ失って、性器から透明の液体を漏らす。
「あぁああぁあぁあぁああぁああ…っ!」
ひっきりなしに漏れる液体は、チェシャの腹の上だけでなく、肩の方へと飛んで行った。そして、自らの性器をも濡らす。
「も、ぁあやぁあああああああっ」
グチュグチュとチェシャの性器を弄ぶと、チェシャはガクガクと全身を激しく痙攣させ始める。きっと、チェシャの体の限界なのだろう。
「ぁあぅっ、ッあうっ…あうぅっ…」
天花がチェシャの性器から手を解放すると、チェシャは薄い胸で呼吸を繰り返した。やがて痙攣が治るとともに、チェシャは意識を手放していた。
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