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「お会計1,580円です。」
レジ前で店員さんの声でハッと我に帰る。
ムカつくだのなんでだだのと
頭の中でぐるぐるしていた俺は慌てて財布を出した。
「えっと…」
面倒いからとりあえず俺が出せばいいか…
「お前は出さなくていい。」
「えっ、いやでも…」
「誘ったのは俺だ。気にすんな。」
「あ、ありがとうございます…なんかすみません…」
奢られるのはあまり好きじゃない…
なんか申し訳ないし
借りを作りたくもないからだ。
「付き合わせて悪かったな。」
「いや全然!寧ろありがとうございます!」
「今度は家に遊びに来い。」
「へ?あ、いやいや!流石に家はちょっと…悪いですし…」
無理無理無理無理。
こんな細かそうな人の家なんて気遣いまくるだけだろうし
こんな気まずくなる人と二人きりとかあり得ない!
それにお客さんとプライベートまで関わり持ちたくない。
「いいから来い。言っとくが部屋は汚いからな。」
「いやっえっ」
細かそうって思ってることバレた!?
エスパーか!?
いやいやないから。
落ち着け俺…
じゃあな。と一言言い残し帰っていく龍興さん…
いいから来いって言われても…
嫌すぎる………
龍興の後ろ姿を見ながらまた
「はぁー…」と深いため息が漏れる。
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