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結局……
来てしまった…逃げられなかった…
まだマンションの前だけど。
高層マンション…
やっぱ金あるんだな…仕事できそうって思ったのは間違いじゃなかった…
って、そんなのはどうでもよくて!
嫌だよー…ミリ単位で物置く人だよ絶対…
無理ー誰か助けてー…
マンション内に入り
エレベーターで最上階まで上がった。
最上階って…
しかもこの辺は高級住宅街らしいし…?
よくわからんけど…
入ったら物には絶対触らないで座っとこ…
はぁー…嫌だ…
「どうぞ。散らかってるけど。」
「お邪魔…します…」
うわ…めっちゃいい匂い…
龍興さんのシャンプーするときの匂いと同じ匂いが軽くした。
なんの匂いかと言われると説明し難い…
誰にも伝えられないのが残念だ…
やばいたまらん〜…
玄関は想像通り綺麗で余計なものが殆どない。
やっぱりな…と憂鬱になりつつ
リビングの扉を開けた
途端、想像とは全く違う光景が視界に飛び込んできた。
「なっ…!?」
床に乱雑に置かれた本や
散らばった書類
鞄もテキトーに置いたのがわかる。
「だから言ったろ。散らかってるって。」
「え、いや…えぇ…」
そこまで酷くはないけど
想像と180度違ったから驚きすぎて言葉が出なかった。
「その辺座っとけ。コーヒー淹れてくる。」
「あ、いや…お構いなく…」
ったく、なんでこんな散らかせるんだよ…
と、ぶつぶつ文句を言いながら
床やテーブルにある本を集め
まとめた。
俺、割と綺麗好きだったりするんだ…
行き過ぎた綺麗好きは無理だけど
並に綺麗好きなんだ(?)
「あ、悪いな。放っておいていい。」
「あっ、す、すみません…勝手に…」
「なるほどな。」
「…?」
ふーん。とまたあの冷たくて鋭い目で見つめられる。
全部見られてる感じがしてなんか嫌だ…
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