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とりあえず俺はベッドへ連れて行こうと
でかい体を引っ張った。
けどまぁ…こんなん移動できるわけないですよね。
俺って貧弱…?
身長はまぁこいつが馬鹿でかいせいで10㎝以上は違いそうだけど…見上げるし…
体格いいしな…無駄に。鍛えてんのか何なのか知らんけどムカつく。
「ほら!はやくー!」
「お前も…な。」
「おわっ!?」
一瞬にして俺の体が宙に浮いた。
軽々と俺を持ち上げ
スタスタと歩いてる…馬鹿力め…ってそこじゃなくて!
「おいこら!降ろせ!」
「寝る。」
「1人で寝ろ!」
「寒い。」
やたら不機嫌そうな顔をしてる。
眉間にシワ…
柄悪いからその顔やめろ…
「なんもしねぇって言ってんだろ。」
「っ…」
なんか知らんけど怒ってる!?
俺怒られた!?
なんで俺が怒られなきゃなんねぇの…
怒りたいのはこっちの方だ…
とりあえずこのお姫様抱っこやめろ。
降ろせ。
「あっ、ぶね!」
ポーンとテキトーにベッドに投げられ隣に
龍興…改め禅が来る…
布団をめくったと思ったら俺を抱き寄せて…布団をかけられた。
…抱き枕?
俺抱き枕にされてんのー?
というより謎に腕枕されてる…
布団のせいで余計匂いが充満する。
布団までめっちゃいい匂い…禅の匂い…
目の前には禅の首…
………どうせ寝てるしもう少し近くで嗅いでもいいよな…
そーっと鼻を首に近付けて
すんすんと嗅ぐ。
あ、やっぱこれだ…肌だ…
肌の匂い…
これが好きなんだきっと…
ここの匂い…たまんねぇ…
あ〜…やばい
夢中で匂いを嗅ぐ俺…
この匂いがたまらない
なんだろうこの匂い…香水?
体臭?
「誘ってんの?」
「………。」
いい匂い………
「なぁ。」
「っ!?あ、いや、なんでもない!寝ろ!」
「そういう顔するからキスしたくなるんだよ。」
「そういうって!どんな顔だよ!」
「うっとり?というかなんかエロい顔」
「してねぇし!」
いつ誰がエロい顔したんだよ!
確かに匂い嗅いでる時は…夢中になってしまうけど…
エロい顔はしてない!
断じて!!
「…おやすみ。」
そう言ったかと思ったら
頭に鼻を押し付けて
また匂いを嗅がれる。
そのせいで禅の首がもっと近くなる。
だからやばいんだって…
この匂い…
もう、俺も寝よ…だめだ。
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