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60.おねだり7
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「ローターがけだもに盗られたのは失敗だったけど、これでもいいよね?」
「よ、よくない!やっぱりダメ!!」
「誘ったのは蒼だよ~?」
彼は愉快そうに笑みを浮かべる。
「これはなに?なにに使うのかな?」
そういうと、彼は手錠と他のものをまじまじと見つめる。
「ははん。そういうことか」
蒼にはなんだか分からない。
おろおろして圭を見つめる。
彼は不敵な笑みを浮かべ、蒼に視線を移した。
「珍しい制服だな。レア物か?背中にファスナーが付いてるんだね」
「……っ!」
「でもそのままのほうがいいよね。せっかく着たのに、脱いでしまったのではもったいない」
「な、なんか。圭。すっごく意地悪なんだけど……」
蒼は小さくなって圭を見上げる。
「男だったらこういうシチュエーションって好きじゃん」
「好きくないッ!」
半分以上、涙目の蒼。
彼の顔をまじまじと見つめて、彼は軽く笑った。
「おれは好きなんだけど。でも……」
圭は腕を組んで蒼を見つめる。
「な、なに?」
「おれは制服よりも、道具よりもなによりも……蒼がいてくれるだけで満足なんだけどな」
「え……!?」
彼はしゃがみこむと蒼と目線を合わせて微笑む。
「刺激が欲しいなんて思ったことないよ。おれにとっての刺激は蒼なんだから」
「……な!な、なに恥ずかしいこと言ってんだよ!」
蒼は顔を赤くして俯く。
「蒼!」
沈黙の後、圭の大きな声。
思わず返答をする。
「はい!?」
顔を上げると、彼は嬉しそうにしていた。
「明日、ちょっと付き合ってもらいたいところがあるんだ」
「……どこ?」
「それは秘密」
にっこり笑って、彼は蒼を抱え上げた。
「圭?」
「久しぶりだもんね~」
一人で転がって遊んでいるけだもを横目で見てから蒼をベッドに降ろす。
「それにしても蒼からおねだりされるなんて思ってもみなかったな。蒼は好きじゃなかったもんね」
「う……」
恥ずかしくて穴があったら入りたいくらい。
赤面して視線をそらす。
なんてことになってしまったんだろう。
だけど、もう引き返せない。
静かに重なる唇は回数を重ねるごとに深くなる。
自由にならない腕を彼の首に回すと、更に距離は近くなった。
静かに始まるその行為は、少しずつ熱を帯び、意識を混濁させる。
差し出した舌を吸い上げられ、口内をくまなく撫でられる。
あふれ出る唾液はこぼれないように吸い取られた。
「はう……」
背中に回された手は器用に制服のファスナーを下げていく。
せっかく苦労して着たのに。
あんまり意味がない気がした。
「可愛いよ。蒼」
「ふ……ッ」
唇が離れて荒く息を吐く。
「これからおれが蒼の一番好きなところを触ってあげるから。蒼もちゃんとできる?」
「……圭?」
朦朧としている。
なにを言われているのかよく分からない。
ただ息をすることで精一杯だった。
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