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「誓ってもいい‼あんだけ、嫌味と皮肉をドミノかっつぅぐらいに整然と並べられて、“実は好き”でしたとか、ない‼ありえない‼」
「そうかな~??」
山彦でも呼んでいるのか、と疑いたくなる声量で、木津が言う。
「でも、毎日食事を作ってくれるなんて、紛れもなく胃腸を掴みにきているだろ??紫が嶋を好きじゃなきゃ、同じ野郎に手料理振舞おうなんて思わないよ。」
相手の追及に、嶋はぐう、と言葉に詰まる。だが、ここで黙ったら認めたも同義と無理矢理口を開く。
「あいつのは、きっと性格だろ~??気が利くんだよ。昨日も、オレが何も言わなくてもおかわりを持って来てくれたし。母子家庭っつぅから、仕事から疲れて帰ってくる母親にも同じようにしていたのかもしれないし…。」
「い~や。間違いなく紫は嶋狙いだって。わかりやすいにも程がある。なんで気づかないんだよ。喧嘩吹っ掛けられた時点で、紫は嶋に狙いを絞ってたんだ。嶋は釣られたんだよ。」
「…だから、そのわかりやすいのが怪しいだろ??あいつの狙いが何なのかは、オレだって知りたいよ。…ってか、本当にあれだけ嫌味と罵倒ねちねち並べ立てておいて本当は好きでしたとか、ありえないから‼」
言い争うかの如くやり取りしていると、ゲームを終えた市川が割り込んでくる。
「ようよう、お二人さん‼…見た??俺の高得点‼自己ベスト更新の記念すべき瞬間‼」
「見てねぇよ。」
「おめでとう。」
律儀に答える二人だが、表情は険しい。
「…なぁ、良太。お前から見て、紫ってどう思う??」
嶋の問いかけに、市川は即答だった。
「智明はいいよな、ヤれるΩが見つかって。灯台もとぐらし。青い鳥部屋ン中。」
「論外。」
瞬殺で結論が出た嶋だった。
いやいや、と市川は片拳を掲げ、ぴこんと出した人差し指をリズミカルに横へと振ってみせる。
「お前ら、枯れてんのか??俺らは17歳だぞ??17歳の年ごろαが好きなもんなんて決まっているだろ‼?“3O”だ‼」
…嶋と木津は顔を見合わせる。
「3O??」
嶋の疑問に、木津が頷いて賛同してみせる。っは、と息を吐いて、市川は頭を押さえる。
「…お前ら、“3O”知らねぇの??」
仕方ねぇな、と市川が指折り口にする。
「“おっぱい”だろ、“おケツ”だろ、“お”…。」
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