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〔13、誰でもいいわけない -1-〕
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〈空邪side〉
咲坂翔空と別れた後、いつも通り仕事へ。今日は純佑様は折原様と一緒で、俺は別の仕事を任されていた。
仕事相手が昨日と違う人で良かった……
洗ってあっても昨日と一緒のスーツ。毎回スーツを変えてる俺からして一緒のスーツは違和感ありすぎて、どうにも落ち着かない。
「いっ……」
「染谷さん、大丈夫ですか?」
「あ、はい……大丈夫です。お気になさらず」
体を動かすたびに昨日の行為の代償が……マジで最悪。若者相手はキツイ。
でも……良かった……気持ち良かったぁ……
慣れてるからかもしれないけど、だんだん良くなって……
最初の痛みなんて忘れるくらい良くて……
・・・って!
何を考えてるんだ、俺!別にあいつのことなんかどうでもいいだろ!忘れろ、あんなこと‼
今は仕事に集中!今の俺には仕事しかないんだ。それ以外考えたって意味ない。
痛みを感じつつ仕事に打ち込む。
ブーッ……ブーッ……
着信音……誰からだろう……
『優真』
「えっ……」
優真からの突然の連絡。え、なんで……と思いつつ、携帯を取る。
「もしもし……」
『仕事中にごめん。電話じゃなくても良い用件なんだけど、声が聞きたくてね……今、大丈夫?』
「う、うん……」
『今日の夜、空いてる?話があるんだけど』
話……なんだろう……前に別れ話をされた時と同じトーン。だから聞きたくない話の可能性があるな……
でも、あの日から優真とゆっくり会ってない。だから少し会いたい気もするんだけど……
「うん、わかった。優真の家でいい?」
『いや、そっちは翔空がいるから……なるべく2人で話したい』
翔空がいるとマズい話……
まさか優真にバレた……?
「わ、わかった……俺の家で……」
『うん、じゃあ仕事終わったら連絡して?俺迎えに行くから』
「いいよ……今日オフなんじゃないのか?」
『まあね。でも今日は清水と違う仕事で車じゃないだろ?だから遠慮すんなよ』
「なんで知って……」
『んー?清水本人にあったからな。翔空と3人で話した』
翔空と別れる前、電話で優真と話をしていたから会うんだろうなとは思っていたが……あぁ、絶対バレてる。
あの男、おしゃべりだろうし、隠し事とかできそうなタイプでもなさそうだし……
『今日は吐いてもらうよ、空邪』
ふふふ……と電話越しに聞こえた優真の悪そうな声。
自分の元恋人が義弟に抱かれたと知った優真はどう思っているのだろう……
ちょっと会うのが怖い。何を聞かれるのだろう……
優真に会えるのが嬉しいと思うのと同時に、仕事が終わりませんようにと願う染谷空邪だった。
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