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〔-4-〕
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千明から逃れることができなかった俺は事の詳細を話した。
そしたら千明はこう言った。
「付き合えば?」
「え、何で。別に俺あいつのこと好きじゃないんだけど」
「でも嫌いでもないんでしょ?」
「き、嫌いではないけど……そういう対象としてはないっていうか……」
「でもキスもエッチもしたんでしょ?」
「え……っちは……緊急事態だったっていうか……キスも不意打ちが多いから……その……」
何か……言葉にするとすごく恥ずかしい。
キスとか、え、エッチとか……///
「ねぇ、一個聞いていい?」
「聞いていいって……いっぱい質問してるでしょ……」
「まぁ、そうなんだけど。空邪はさ、好きでもない人とエッチできる人なの?キスとかはさ、酒に酔ったり、その場の雰囲気に惑わされてしちゃうとかあるかもしれないけどさ」
「そ、そんなこと……できるわけないじゃん!優真と付き合ってる時だって男のフェロモンでそういう雰囲気になったことあったけど頑張って逃げたし、今回の発情期間だって襲われたけど……でもやっぱり好きじゃないとできないっていうか……気持ち悪いっていうか……」
「じゃあさ、その年下ワンコとエッチしたとき気持ち悪いとか思った?」
気持ち悪い……?そんなこと思ったっけ……
むしろ……気持ちよ・・・
うわぁぁ!なし!なし‼気持ち良くない‼///
「よ、よくない‼」
「・・・ははーっ。良かったのね。年下ワンコ、良かったね」
千明は死んだ魚の目をして口元だけ笑っていた。
その後、何かを思いついたような顔をした。
「……なに、ちあき」
何かイヤな予感がするのは俺だけ……?
千明は昔からこういう顔をしたときは大体変なことを言う。
「もう一回エッチしてみれば?それで付き合うかどうか決めればいいじゃん」
何を言うんだ、こいつ。やっぱり変なこと言ってきた。
「俺がそういうこと簡単にできないってこと知って言ってるわけ?」
「うん」
うん、じゃないよ。何で急にそんなこというわけ。千明の考えてることがわかんない。
「あ、じゃあエッチじゃなくてキスでいいや」
キスでいいや……いやいや……
「ちあき……一発ぶん殴っていい?」
「え、なんで」
「俺はビッチじゃねぇし、積極的にそんなことできるタイプでもない。そんな奴が今の提案を飲み込めるか。てか病室でなんちゅう話をしてるんだ、俺らは」
「まぁまぁ、誰もいないんだし大丈夫っしょ」
「そういう問題じゃない」
「もー、固いなぁ……顔は可愛いくせして、頭は固いんだからぁ……」
「それは関係ないだろ」
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