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〔-3‐〕
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「あ、うん……」
「フフッ」
急に笑う翔空。
今日の翔空はよく笑う。何か機嫌良さそうだな……あんなに待たされたっていうのに、全然怒ってない。
「翔空、ごめん……寒い中待たせて」
「気にしないで下さい。俺が勝手に待っただけなので」
「いやでも……」
「……じゃあ、待ったご褒美にキスしてくれます?」
き、キス……!?
『キスしてみな?』
千明に言われたことをふと思い出す。
・・・いやいやいや、ムリ!素面の状態で自分からキスするなんてムリ!お酒の力でも借りなきゃ……恥ずかしくて死ぬ!
「え、えっと……」
「冗談ですよ。真に受けちゃって……可愛いですね」
じょ、冗談だと!?
「お、大人をからかうな!バカ!」
「怒っちゃってぇ……可愛いなぁー」
「こ、このやろぅ……」
ちょっとでもキスのこと考えた俺がバカだった!
「着替えてくる!お前はここで待ってろ、バカわんこ!ふんっ!」
「バカわんこ……?」
リビングを離れ、寝室にあるクローゼットから部屋着を出し着替えることにした。
着替えている最中だった。
「空邪さーん、もう遅い時間なんでここに泊まってもいいですか……って、エロ……」
ちょうどズボンをはこうとしていて、下は下着のみ、上はカッターシャツだけの状態。ノックもせずに入ってきたため、無防備な恰好で。
「お、まえ……ノックくらいしろ!」
「いいじゃないですかー、男同士なんですからー。それに空邪さんのあんな所もこんな所も知ってますしー」
「う、うるせぇ!恥を知れ!」
「照れちゃってー……こんなことで照れるような年齢でもないでしょ?もっとエロいことしてるくせにー」
「お、まえは……今日、この寒い中外で寝させようか?」
「・・・調子に乗りました。すみませんでした。それより俺ここに泊まっていいですか?てか親にもそう伝えちゃったんですけど」
「わかった。今日はいいぞ。仕事のせいでこんなに遅くなっちゃったんだしな。着替えは……俺の着られる?」
俺より身長が高い翔空。もしかしたら小さいかも……でももう店閉まってるしな……
ズボンをはいてクローゼットの中を探る。
あ、これ……優真が来たときに、と思って新しく買った部屋着。俺のじゃ着れなかったから優真用にと買ってあったんだ。
「とあって優真の服とか着れる?」
「うーん……わかんないですけど、背は俺の方がちょっと高いくらいであんまり変わらないんでたぶん大丈夫です」
「じゃあこれ。新品だから。これ使って」
「え、いいんですか?」
「元々優真にって思って買ったやつだから」
「……そう、ですか……」
急に声のトーンが低くなった。
……ん?俺、何か変なこと言った……?
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