アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
アナル開発支援
-
あの後、へろへろになりながらも帰宅し、ベッドで横になったらすぐ朝になっていた。体も心もいまいち休まらないまま、次の日を迎えてしまった。
「はあ…改めて、散々だった…」
眠い目を擦りながら学校へ向かう。俺は昨日起きたことを頭の中でぼんやりと整理してみた。
その1、佐瀬に椿香水は効かなかった。
その2、アナルセックスには準備が必要だ。
その3、椿香水は持久力が低い。
その5、俺の初体験が…あんな最低な奴に……
「よっ川名」
「うわあああ!」
「え、どうした?」
肩を軽く叩かれただけなのに、びびりすぎて大声を上げてしまった。叩いた椿原は困惑顔だ。
「なにその過剰反応?」
「や…なんでもない」
「ふーん?ところでさ、昨日はどうなった?佐瀬の性奴隷にはなれたの?」
「あー………うん。なれなかった」
「えっ、フェロモン効かなかった?」
「効かなかった…のかな。なんだか元気にはなってたんだけど、性欲が増してるようには見えなかったというか…」
「そうなんだ…」
想像以上にがっかりしている椿原を見て、俺は思わずフォローを入れた。
「いや、でも、椿香水自体が効果なしってわけじゃないんだ。佐瀬が特殊なだけで普通の人なら…」
「どうしてそんなことがわかるの?」
「…えっ?!」
「佐瀬にしか使ってないんでしょ?他の人の反応なんてわからないじゃん」
「う、うん!そうだな。そうだそうだ」
しまった。口が滑った。
椿原は不審そうな顔をしている。
「川名、もしかして…」
「あっ、あーっ!そうだ!ツバキに聞きたいことがあるんだけど」
「…何?」
深く突っ込まれたくなくて、無理やり話を変える。椿原は疑っているようだけど、とりあえず追及はしないでくれるみたいだ。
「えーっと…アナルって、どうやって開発するの?」
「は?!なんで俺に聞くの?」
「いや、だって、Ωの男は義務教育でアナルを開発するんでしょ?」
「は………」
椿原は言葉を失った。
「え、ごめん。もしかしてデマだった?」
「デマに決まってるでしょ。馬鹿じゃないの?」
椿原は完全に怒っている様子でそう吐き捨てた。
「ご、ごめん。ツバキを怒らせるつもりじゃなかったんだ」
「いいよ。川名に怒ってるわけじゃなくて、そんなデタラメ吹きこんだ奴に怒ってるだけだから」
「えっと…怒らせついでに聞くんだけど、じゃあツバキは、開発の仕方とか知らないってこと?」
「怒らせついでって……知識としては知ってるけど…」
「えっ!じゃあ、手伝ってよ!俺のアナルの開発!」
「馬鹿!お前…!本物の馬鹿!」
「ええ…?」
今度の馬鹿は怒ってる感じじゃなくて、少し安心した。まあ俺が馬鹿というのは確定らしいけど…。
ここで不意に、ツバキが後ろを振り返った。
「…ん?川名、あれって」
「え?」
つられて振り向くと、ものすごい速さでこっちに向かってくる蜂谷の姿が見えた。
「川名、なんかやらかしたの?」
「えー…わかんない」
「こりゃやってるな」
ツバキはそう言って姿をすっと消した。どうやら関わりたくないらしい。
そうこうしているうちに蜂谷は俺に追いつき、制服の首元をぐいっとつかんで引き寄せた。
「おい、お前」
「なに?」
俺の呑気な返事に腹を立てたのか、蜂谷はさらに鋭く俺をにらんだ。
「翔也に何してくれてるの?」
「何もしてないけど?」
昨日は結局、佐瀬に触れることすらなかった。残念ながら。
「とぼけるな。昨日翔也が珍しく部活に遅れて来て…性奴隷って何?って聞いてきたんだぞ!」
「…おお」
「お前だろ?!翔也を性奴隷にしようなんて考えてるなら、殺すぞ?」
「蜂谷には関係ない」
「お、お前…」
蜂谷は拳を握りしめて震えている。
殴られる?と思った矢先、後ろから佐瀬の声が聞こえた。
「川名くん、おはよう。昨日は帰っちゃってごめんね」
振り向くと、佐瀬はにこにこしながら立っていた。
「翔也ー!どうしてこの時間にここにいるの?朝練は?」
蜂谷はさっきまでのやりとりがなかったかのように、かわいこぶった笑顔で佐瀬に飛びついた。
「あ、蜂谷。昨日練習しすぎたのか疲れちゃって、朝練行けなかったんだ」
「大丈夫?珍しいね、そんなこと」
「うーん…でも、そのおかげで川名くんに会えたから、ラッキーだね」
「え、ラッキー?」
びっくりして声が裏返ってしまった。佐瀬にとって、俺に会えるのはラッキーなことなのか?!
「うん。昨日のこと謝りたかったけど、連絡先も知らないから、偶然会えてよかった」
「えっあっじゃあ連絡先交換とか…」
「したいの?」
「したいです!」
必死に手を挙げた俺を見て、佐瀬はくすっと笑った。
「やだ」
「え…」
まさかのお断り?俺、嫌われてるの?
「川名くんからのお手紙面白かったから、用事あったらまたちょうだい」
「えっ!あ…うん…?」
「翔也!」
蜂谷がふくれっつらで叫んだ。
「どうしたの?蜂谷」
「かけっこしよう。学校まで、どっちが先に着けるか」
「えっいいよ!楽しそう!川名くんもやる?」
「え、いや俺はそういうのは」
「よーいどん!」
「あっ待て蜂谷ー!」
「………」
2人はわいわい走り去ってしまった。
蜂谷がいなかったら、もっと話せてたかな?ていうか、手紙、またちょうだいって…
「行かなくていいの?」
「わっ!なんだツバキ、まだいたのか」
「何その言い方」
どこからか椿原が復活し、隣に来た。
「俺走るの苦手だし、あそこに入ろうとは思わない。それより、さっきの見てたか?俺、佐瀬と文通できるかもしれないぞ!」
「程よく断られたのかもよ。連絡先交換を」
「いやいや…えっ?いやいやいや…」
「ところでさ、俺の香水かいだとき、佐瀬はどんな様子だったの?元気になったって言ってたけど」
「え、うーん…なんか、運動するぞー!って感じでテンション上がってたかな」
「ふーん…」
椿原はしばらく考えこんでいる様子だったが、突然ぽんと手を叩いた。
「よし!じゃあ今度は、佐瀬にも効くくらい濃いやつを作ってあげるよ。もしかしたら濃度が低くて効き目が弱かったのかもしれない」
「えっ、ほんと?まさかツバキがこんなに協力してくれるとは」
「まあね。そのかわり、使用感とか詳しく教えてほしい」
「あっじゃあさ、新しいの作る時は、なんか媚薬みたいな成分入れられないかな?」
「なんで?」
「だってケツ、めっちゃ痛いもん!ちょっとでも気持ち良くなったらなって…あ……」
また口が滑った。椿原も気づいたらしく、俺をじっと見ている。
「お前やっぱり…昨日誰かとヤったんだろ…」
「いやぁ…?」
「ヤレれば誰でもいいのかよ?」
「ち、違うって!あれは無理矢理っ」
「無理矢理?」
「あ、あー……」
上手くごまかすことができず、俺は昨日あったこもを洗いざらい話すはめになってしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 84