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エロ100万馬力
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全て聞き終えた椿原は、なんだか嫌そうな顔で腕を組んだ。
「へ〜、山内とねぇ…」
「あー……でも1つわかったことがあるよ!旧校舎美術室の怪談の正体は棺桶の中で仮眠をとっていた山内だったってこと」
「くそどうでもいい」
「俺もそう思う」
「川名、こりないの?まだ佐瀬の性奴隷になる気があるの?」
「ある!どんな困難に見舞われようとも俺は性奴隷になる!」
「そんなに佐瀬が好き?」
「好きとかじゃなくて、なんというか…エロい目で見てる!エロ100万馬力!」
「馬鹿だなー」
椿原はくすっと笑い、俺の手をとった。
「よし。じゃあ俺が佐瀬にも効くくらい濃度の高い新・椿香水を作ってやるから、その間に川名は佐瀬との距離をもっと縮める努力をしよう」
「えっ、そんなに距離あるかな?佐瀬けっこう親しげじゃない?」
「佐瀬は誰とでもあんな感じでしょ。ていうかよく考えると、佐瀬が親しげなのって、運動しようって誘ってるときだけじゃない?」
「んえっ?!そ、そうだっけ…?」
…たしかに、よく勧誘されてる気はするけど。
陸上部に入れば確実にもっと近づけるんだろうけど、運動は好きじゃないし、蜂谷に頻繁に会う羽目になるから、ストレス溜まるだろうな。
俺は性奴隷になりたいわけで、仲間になりたいわけじゃないし。
「…いや、そもそも、距離を縮める必要なんてある?俺は体を捧げたいだけなんだから」
「そりゃお前、よく知らない人よりも友達のお願いの方が聞いてあげたくなるでしょ?」
「たしかにな!頭いいなツバキは!」
「んまあね」
それにしても、椿原はいい奴だ。いくら椿香水のモニタリングをしてほしいからといって、こんなに協力してくれるなんて。
「なあツバキ、椿香水ってヒート中のツバキの体液からできてるんだよな?」
「そうだけど、何?まだ文句あるの?」
「いや…俺よく知らないけどさ、ヒートって大変なんだろ?無理してるなら、俺にも何か手伝えないかと思って」
「おや、いつも無神経な川名から珍しく気遣いあふれる発言」
「どういう意味それ?」
「そのまんまだけど」
椿原はにっこりと笑った。
「手伝いとかは大丈夫だよ。川名のためじゃなくて、俺が作りたくて作ってんだし」
「そう?」
「うん。…ま、佐瀬と上手くいっても俺とは友達でいてくれよ。それで十分」
「当たり前だろ?俺たちズッ友だもんな」
「キモい」
「辛辣すぎる〜!」
新・椿香水は椿原の次のヒートの時に作ってくれるらしい。
それまでになるべく佐瀬と仲良くなる…一体どうやって?
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