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由比と椿原
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由比は驚愕した様子で俺を見ている。
「どうして、お前から…椿原のフェロモンが…」
「由比こそ、なんでこれが椿原のだって思ったんだよ」
俺の問いに答えず、由比はふらふらと近づいてきた。
「お前ら、どういう関係だ?ただの友達じゃないのか?」
「わ、ちょっと!」
由比は俺を床に押し倒し、手をついて上から眺めている。
これ、床ドンだ。女子向けのエロ本のお約束。
「由比?まさか俺を襲う気か?」
「…そのフェロモンが、俺をおかしくする…」
「え?」
何か呟いているが、よく聞こえない。由比は熱を帯びた表情で俺を見つめている。
「椿原……」
「…っ」
由比は俺と体を合わせ、強く抱きしめた。由比とセックスなんて絶対無理のはずなのに、体温と体重をなぜか心地よく感じてしまうのは、催淫効果のせいなんだろうか。
「由比…これ以上は、まずい…」
「…ああ」
ぼんやりとした返事が聞こえるが、抱きしめる腕の力は全く弱まらない。
「俺はツバキじゃない。お前の大嫌いな川名だよ」
由比の体を引き剥がし、顔を合わせた。
「川名……」
「うん」
由比は両手で俺の頬を包んだ。
そして、ゆっくりと顔を近づけ、口づけをした。
「んんっ?!わ、ちょっ、あっ…」
由比は躊躇なく舌を差しこもうとする。
「うぅ…」
「はあっ…好きだ…」
「なぁっ?!」
服の中に手を入れられ、体を撫でまわされた。敏感な場所に触れられるたびに、びくっと震えて声が出てしまう。
「由比っ…もう、だめだって…」
太ももに、硬いものが押しつけられているのを感じる。熱が体中に回って、思考がとろとろと溶けていく。
「んぅっ…ゆい…」
俺が抵抗しなくなったのに気づき、由比は体を起こして無表情で俺を見下ろした。
「もっと、触って…?」
しちゃいけないことだとわかってるはずなのに、そんな言葉が勝手に口から出てくる。
「…どこを?」
由比はかすれた声で聞いた。
「……全部」
「欲張りなやつ…」
呆れたようにそう言って、由比は俺の制服を震える手で脱がしていく。
「ああっ…もっ…焦らさないで、早く…!」
「うるさいな」
なかなか外れないボタンにイライラしたのか、由比はYシャツを引きちぎるように脱がせ、両方の乳首を人差し指と親指でつまんだ。
「あんっ、ち、ちくび…」
「感じるのか?」
「すっごい、気持ちいい…」
由比が指を擦りあわせたり、つついたりするたびに、ペニスがどくんと感じ、液体が溢れてくる。
恥ずかしくて顔を逸らすと、あらわになった首に口づけされた。
「ひゃあ!うっ…んっ……」
由比は肌を強く吸って、甘噛みした。椿香水のせいで、何をされても快感に変換されている。
「何やってるんだ?」
「わっ!」
突然由比に右手をつかまれた。どうやら自分でも無意識のうちに、ペニスに手が伸びていたらしい。
「人前でオナニーしようとしていたのか?はしたないやつめ」
「だ、だって…気持ち良すぎて、我慢できない…由比もでしょ?」
由比のペニスを撫でると、さっきよりさらに大きくなっていて、制服の上からはっきりその形が見えている。
由比は俺のズボンを下ろし、ベトベトになっているパンツも脱がせた。
「そこによつんばいになって、尻を高く上げろ」
「えっ!こ…こう…?」
羞恥心と期待に胸を膨らませていると、想像よりも優しい感触がした。由比が俺の尻の穴にキスをしたのだ。
「あっ…そんなとこ、汚いよ…」
「だろうな」
そう言いつつも、由比は入り口をこじ開けるように舌を入れる。
「うあっ…気持ちいい…」
温かい舌が俺の穴をほぐしていく。前の山内の時とは全然違う。セックスって、こんなにいいものだったんだ。
「ねえ、由比も、気持ちいい?」
「え?」
振り返って由比の顔を見た。いつも怒っているような顔をしている由比が、今はどこか正気を失っているような、熱に侵されたような顔をしている。
「俺も由比のこと、気持ちよくしたい」
「……そうか」
「俺の使ってよ」
そう言って指を穴の中に挿れてみせる。椿香水のおかげか、今日までの練習の成果かはわからないが、指はすっと入った。
「椿原……」
由比はまた、ツバキの名前を呟いた。目の前にいるのは俺なのに、俺のことなんてまるで見えてないみたいに。
でも、別にいい。俺だってこれが由比じゃなくて、佐瀬だったらどんなにいいかと思ってるんだから。俺と由比はただ、フェロモンの力で快感を求めあってるだけだ。
由比のペニスが、尻の穴に当てられた。全身の血管が騒いでいる。早く。早く挿れてほしい。そのペニスで俺の気持ちいいところをゴリゴリ刺激してくれ!
「川名くーん」
「…え?」
挿入される直前、遠くから俺を呼ぶ声と足音が聞こえた。そしてそれと同時に、椿香水の香りがさーっと薄まっていくのを感じた。
「さ、佐瀬…?」
どうしよう。佐瀬の足音はどんどん近づいてくる。教室には裸の俺と由比の2人きり。こんなところ見られたら、一巻の終わりだ…!
「服を持って起きろ」
「…え?」
「早く!」
由比に急かされ、その辺に散らばっていた服を取った。由比はすっかりいつもの雰囲気に戻っている。
「来い」
「えっ、わっ!」
「川名くん…?」
間一髪、佐瀬が教室に入る直前に、俺と由比は掃除道具入れの中に逃げ込むことができた。
「さすがにもう帰っちゃったか。また悪いことしたなぁ」
佐瀬はひとりごとを言いながら自分の荷物を持ち、教室を出て行った。
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