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覚醒
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目を閉じると、佐瀬は再び俺に口付けた。今度はすぐには離れなくて、唇の柔らかさを改めて感じる。
はぁ……幸せだ。佐瀬とこんなに穏やかな恋人らしい時間を過ごせるようになるなんて。
思い切って佐瀬の下唇を挟んでみると、佐瀬の体がびくっと震えた。すると佐瀬も俺の上唇を挟み、顔を横に振って優しく擦り合わせた。
気持ちよさが高まって佐瀬の体を強く抱きしめると、佐瀬は俺の頭を撫で、そのまま手を下ろし右耳を撫でた。
「ふっ…んっ……」
突然の刺激に、思わず声が漏れる。
「景太はかわいいね」
「そ、んなこと…」
「かわいいかわいい」
佐瀬はもう一度唇を挟み、舌を少し出して俺の下唇を舐めた。俺も真似をして唇を舌先で舐め合っているうちに、お互いの舌が触れ合った。
初めての感触に体温が上がって、じわりと汗が出る。
佐瀬はそのまま舌を俺の口内へ侵入させた。舌と舌が絡み合い刺激しあって、その気持ちよさに夢中になってしまう。特に舌の側面を舐められると、ぞくっとするような快感を感じる。
「んっ、あっ、翔也ぁ…」
ゆっくりと耳を擦られ、舌を甘噛みされた。
何かがこみ上げてきそうで、誤魔化すように佐瀬の背中をさする。
「…ねえ、景太」
息がかかるくらいの耳元で、佐瀬が呼びかけた。
「なに…?」
まだキスしていたかったのに…と少し名残惜しく思いながら返事をする。
さすがに、もう終わりだろうか。もしかして佐瀬に無理させちゃってたかな。
「…自分がどんどん別のものになっていく」
「え?」
佐瀬はひとりごとみたいに呟いた。
「心と身体の今まで使われてなかった部分が次々に解放されていくみたいで」
「う……うん?」
俺は気づいてしまった。ふとももに当たっている佐瀬のアレが…勃っている。
「え、翔也…精通まだだって…」
「景太のも大きくなってる?」
「そ、そりゃ…」
佐瀬はもぞもぞと手を動かし、服越しに俺のペニスに触れた。
「ほんとだ」
「いや、えっと…翔也、性欲あるの?恋愛感情は持つけど性欲はない、みたいな人じゃないの?」
「そんなこと言ったっけ?」
「…言ってない?」
そういえば、椿原がそう予想してたってだけだっけ。
「最近初めて射精したんだ。俺も大人になったんだね」
「ど、どんなシチュエーションで?」
勢いよくそう聞くと、佐瀬は苦笑した。
「景太は本当に下ネタが好きだよねー」
「だって知りたいもん」
16年間閉ざされていた扉はどのようにして開いたのか。これは知らねばならない。
「…こんな風に」
佐瀬は右手で佐瀬と俺のペニスを一緒に持った。
「景太としてるとこ、想像してたとき」
「…………」
何も言葉が出てこない。
佐瀬は危険だ。エロい。エロすぎる。
「してもいい?」
「う、あ…うん…」
「ふふ。景太、緊張してるの?」
「…してるかも」
「そんなんで性奴隷になろうとしてたの?」
「う、うるさいな」
「かわいいね」
佐瀬はそう言って俺の服を脱がせていく。
「翔也はよくかわいいねって言うけど…そんなことないよ」
「んー?そうなの?」
「男でかわいいって、蜂谷みたいなやつのことでしょ?俺全然あんなんじゃないし」
「わかってないなぁ、景太は」
「え?」
佐瀬も服を脱ぎ、俺たちは裸で向かい合った。
「かわいいっていうのは、愛おしいってことだよ」
「…好きってこと?」
「うーん…」
佐瀬は首を傾げ空中を見つめた。
どうしよう。ここで否定されたら悲しすぎる。
「ご、ごめん。変なこと聞いて」
「ううん。俺、わかった気がする」
「何が…?」
「景太のこと、好きで好きでたまらない」
「…へっ?!」
「いっぱいかわいがりたい。俺だけのものにしたい」
佐瀬は再びペニスをまとめて握り、ゆっくりと上下に動かした。
「うあっ…翔也ぁ…」
だめだ。これ、想像以上に気持ちいい。ちょっと前まで性的なことなんて何も知らなかった佐瀬に、こんなにエロいことをされるなんて。
「景太、汁が出てきちゃったね」
「ごめ…」
「謝らなくていいんだよ」
佐瀬は人差し指で汁をすくうと、指に絡めてペニスを擦る。その感触が気持ちよくて、汁はどんどん溢れてくる。
「はぁっ…景太も一緒にやろう」
「う、うん」
恐る恐る手を添えると、佐瀬は嬉しそうに笑ってキスをした。佐瀬の舌は俺を侵略しようとするかのように遠慮なく口内の色んなところを刺激する。
「ううっ、どうしよ、やだ」
「景太?」
「始まったばっかなのに、もうイッちゃいそう」
「出しちゃえばいいじゃん」
「やだよ。もっといっぱい色んなことしたいのに」
「スケベだなぁ」
佐瀬は笑って一際強く扱いた。何かが体の奥から込み上げてくるような気配がして、次の瞬間精液がふきだしていた。
「ふっ、ああっ…」
「続きはまた来週、やろうね」
精液を拭くのも忘れて、俺は佐瀬に抱きついた。
…やっと手に入った。心も体も俺は全部佐瀬のものだ。
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