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ノーカン
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佐瀬は乱暴に俺を押し倒し、床に手をついて見下ろしている。
「だめだよ、翔也…」
「どうして?景太はずっと俺とセックスしたがってたよね?」
「そう、だけど…」
「…俺のことが、嫌いになった?」
「え?!」
俺の頬に水滴がぽたっと落ちてきた。
「好きだよ!だけど今は、大会が」
「陸上やってない俺のことは、好きじゃないんでしょ?」
「へ…?」
ぽかんとしている間に、ズボンもパンツも脱がされてしまった。催淫効果のせいで勃起しているのが恥ずかしい。
佐瀬は右手でペニスを包んだ。
「こんないい匂いさせて、ちんちんおっきくしてるのに、俺を追い出そうとしないで」
「翔也ぁ…」
期待と不安と罪悪感で、頭の中がぐちゃぐちゃになる。
「俺、翔也のこと好きだよ。セックスもめちゃくちゃしたいよ」
「うん」
「でも、俺のせいで……陸上、あんなに好きだったのに」
「もうどうでもいいんだよ。景太以外のことは」
「でも…俺なんかに…」
俺に陸上ほどの価値があるんだろうか?佐瀬の全部を注ぎ込むほどの価値が…。
俺と付き合っていたって、その先に待つのは袋小路なのに。
「景太のわからず屋」
反論する隙を与えず、佐瀬はキスで口を塞いだ。
「んんっ…ふあっ、う…」
焦ってるみたいに勢いよく舌がねじこまれ、誘うように俺の舌を舐めている。
それと同時にペニスを包んでいた手に力が加わり、上下に扱き始めた。
「すごい。汁が出てきたよ。ほらほら」
佐瀬は人差し指ですくい、興奮した様子で見せつけてきた。
「無邪気だなー…」
恥ずかしくて顔を背けると、首筋にキスされた。舌を少し出して舐められて、ゾクっとする。
「うああっ、それ、だめだってば」
「顔真っ赤だね。かわいい」
「だって…気持ち良いから」
「次はどこ触ってほしい?景太がしてほしいこと、全部してあげるよ」
「えっ?!」
「…やめてほしいなら、やめてあげるよ。大会にも行ってあげる」
「………」
気づけば椿香水の匂いはだいぶ薄くなっていた。だけど佐瀬は変わらず熱っぽい目で俺を見つめている。
「俺は……翔也に触りたい」
「いいよ」
佐瀬はぴらぴらしたユニホームを脱ぎ捨てて、俺を抱きしめた。肌の温度が直に伝わってくるのが、なんだか嬉しい。
背中に手を回すと、佐瀬はより強く抱きしめる。
「幸せだね、景太。このまま時が止まってくれたらいいのに」
「…そうだね」
それはとても素敵だ。将来のことなんて考えずに、ここに2人でいられるなら、どれほど幸せだろう。
「翔也、続きしようよ」
「続き?」
「セックスの続き」
ペニスを擦り合わせるように体を動かすと、佐瀬は明るく笑った。
「うん!やろう!初めてだから、すっごく楽しみ!」
「俺も初めてだから楽しみ」
「え?景太前やってたじゃん。付き合うことになった日」
「あれはノーカンだよ。翔也以外は全部ノーカンだもん」
「うん…?」
墓穴を掘った気がするけど問題ない。佐瀬はきっと細かいことは気にしないタイプだ。
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