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19.
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side悠
カランカラン
「いらっしゃいませ…て、え…?」
店に入って声をかけてきた店員は、俺たち基俺をみてとても驚いた顔をした。
「久しぶり、る…ぃわぁ…」
「…悠だ…」
挨拶をしようとしていたのを遮り店員、瑠依は抱きついてきた。
「うん、分かったから仕事しよ。俺だけじゃないから」
「ぇ…あ、失礼しました!」
瑠依とのやりとりを見てポカンとしていた千世を認め、佇まいを正した。
「瑠依くん、席にご案内して」
「はい。こちらへどうぞ」
瑠依が座席へと案内して、お冷を持ってきてくれる。
「千世さん、こいつが言ってた小鳥遊瑠依。で瑠依、こちらが同期の東條千世さん」
「東條千世です。悠とは職場の同期です。」
「小鳥遊瑠依です。悠とは高校からの付き合いで、結構仲良かったつもりです」
千世と瑠依を互いに紹介する。
ふと、瑠依の言葉に引っかかりを覚え、聞き返す。
「へぇー、つもりだったんだ」
「だって、連絡全然くれないじゃん」
「瑠依だってしなかっただろ」
「まぁまぁ、傍から見るとどっちもどっちだよ」
千世に突っ込まれ、口を閉ざす。
「まぁ、いいや。ご注文はお決まりですか?」
「千世さん決まった?」
「んー…照り焼きチキン定食で」
「悠は?」
「…じゃあ、チキンドリア」
一番初めに食べたあのチキンドリアの味が忘れられず、つい注文してしまった。
「……ご注文は以上ですか?」
「?…あ、はい」
瑠依の沈黙が気になったが、後からでいいかと一旦会話を終わらせる。
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