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25.
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side慧杜
「あの、悠は…」
悠の同僚が心配して声をかけてきた。
「もう落ち着いたので大丈夫ですよ。上にベッドがあるのでそちらにお連れします」
「そうですか…ありがとうございます…」
彼は悠の無事を確認すると一気に肩の力を抜いた。
店を見渡すと時間が閉店時間に近いということもあり、幸いにも客は悠達だけだった。
「瑠依くん」
「はい」
「お店closeにしてきて貰ってもいい?そしたら上に来てください」
「分かりました」
店を少し早めに閉じ、悠を自宅である店の2階に連れていくため横抱きをした。
「ベッドがある場所にお連れするので、一緒にいらっしゃってください」
こちらの様子を眺めていた悠の同僚に声をかけ、悠を2階に連れていく。
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sound Tree 2階
ベッドに悠を寝かせ、悠の同僚ソファを促し紅茶をいれる。
「心配ですか?」
「それは当然…」
「心配よりも驚きが大きそうですね」
俺の言葉に彼はが目を見開く。
目を合わせていると視線を下に移した。
ガチャ
「悠くん大丈夫?」
「うん、今は落ち着いてるから」
ドアが開く音がしたと思ったら梓佐と瑠依が入ってきた。
梓佐にあの怒鳴っていた客をどうしたのかと問うと、笑顔で「ポイしてきた」と言われた。
「瑠依くんもこっちに座ってください」
「ありがとうございます…」
梓佐と瑠依は悠を一瞥しソファに座り、2人にも紅茶をいれた。
「あの、ありがとうございます。悠を休ませてくれて」
「いえ、お礼を言われるほどでもないですよ」
同僚の彼に悠の代わりにとお礼を言われた。
そういえば名前を聞いなかったなと思い、彼に問う。
「あ、失礼しました。悠の同僚で東條千世と申します」
「「東條…?」」
よく聞き覚えのある苗字だと思い、つい復唱してしまった。梓佐と一緒に。
ピンポーン
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