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26.
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side慧杜
ピンポーン
「ん…」
「悠、起きました?」
「そうみたい…梓佐出てもらっていい?」
悠が起きたようだったので様子を見るために梓佐に来訪者
のお願いした。
「神木さん、大丈夫ですか?」
「慧杜さん…?ここは…」
「お店の2階だよ、悠」
目が覚めた悠は辺りを見回し状況を把握しているようだった。
「瑠依…瑠依、大丈夫!?」
「…あのなぁ…」
自分のことよりも他人の心配をする悠に瑠依は、やれやれと溜息をつく。
「他人のことよりまず自分のことを考えろ。お前、過呼吸でぶっ倒れたんだぞ」
「ぇ……」
悠は瑠依の言葉に何があって自分がここにいるのかを把握したらしく、すごい勢いで頭を下げてきた。
「す、すみません!」
「そんなに焦らなくていいですよ」
「でも、慧杜さんがここにいるからお店閉めたんじゃ…」
血の気のひいた顔でベッドから降りようとする悠を宥める。
同時にお店を閉めたと予測できているから頭の回転と観察力が優れているんだなと、感心していた。
「今日店が閉まってた原因はその子か」
「智祐…」
後ろにいる声の主を見るため振り返ると、今でも付き合いのある悪友が立っていた。
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