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27.
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side悠
目を覚ますとベッドに寝かされていて、自分の状況を瑠依に教えてもらった。
今は慧杜に宥められベッドに戻り、部屋に入ってきた男性を眺めているところだ。
「智祐…」
「よぉ…て、何で千世もいんの?」
「…それはこっちが聞きたい…」
どうやらチヒロと呼ばれた男性は千世の知り合いのようだった。
「取り敢えず、お互いに自己紹介しましょうか」
慧杜に微笑まれドキッと心臓がはねたが、知らんぷりをして慧杜の提案に頷いた。
「俺はいいですか?」
「うん、瑠依くんは大丈夫。じゃあ、一応俺からさせてもらいますね。1階でマスターをしています、一ノ瀬慧杜です」
慧杜は紙に漢字を書きながら自己紹介を始め、書き終えた紙を俺に渡してきた。
(書きながら言って、次の人に回せばいいのか…)
「神木悠です。瑠依とは高校からの付き合いです」
「工藤梓佐です。慧杜とそこの黒髪の人とは中学生の頃からの腐れ縁です」
「改めまして、東條千世です。悠とは同期で歳は2つ違います」
千世は自分の名前を書き終えると一瞬悲しそうな顔をしてチヒロに紙を渡した。
「はじめまして。東條智祐です」
(東條…?それに千世のこの顔からすると…)
「千世さんのご兄弟の方ですか?」
俺の言葉に智祐は優しく微笑み、義理だけどなと言いながら頷いた。
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