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side悠
「「やっぱりか…」」
慧杜と梓佐が同時に納得の声をあげた。
「神木くんの言う通り千世とは4つ違いの義理の兄弟だ」
と、智祐は千世の方を見るが千世はまた悲しげな顔をして俯いた。
(何かあるだろうな…まだ千世さんのこと何も知らないから何も聞けない…)
「智祐、来てもらったところ悪いんだけど…」
「あぁ。千世、帰るぞ」
智祐の言葉に千世が目を見開いた。
千世だけでなく瑠依も俺も話についていけていない。
「瑠依くんは俺が送るよ」
「いや、俺は一人で帰れるよ?お店の片付けもあるし…」
「んー、じゃあ片付け俺も手伝うから」
でも…と渋る瑠依を梓佐と慧杜が最近変質者も多いしと言いくるめ、瑠依は梓佐と帰ることになった。
2人とも大丈夫そうだなとホッとしていると、千世と瑠依が「悠はどうするの?」と聞いてきた。
「俺は一人で帰れるので、千世さんは智祐さんと帰られてください」
「神木さんは俺がお送りするのでご安心ください」
「いやいやいや、自分で帰れますよ!」
「少しお話したいことがありますのでお付き合いいただけませんか?」
ね?と慧杜の綺麗な顔で優しく微笑まれたら、断るに断れない。
(話聞くだけ聞いて、自分で帰ればいいか…)
「…わかりました…」
俺の返事を合図にそれじゃあと、智祐と梓佐は千世と瑠依を連れて部屋を出た。
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