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衝撃によって潰れた車。
何が起こったのか全くわからなかった。
右横に座っていた妹が段々冷たくなっていく。
ぶつかってきたのはトラック。
それは俺たちが乗る車の右前方に勢い良くぶつかった。
衝撃を強く受けた運転席・助手席に座っていた両親は即死。
俺は後部座席の左側にいたため前方に対して衝撃は少なかった。しかし、右側にいたまだ小学3年生だった妹は衝撃に耐えることができず段々冷たくなっていった。
事故が起きて救出されるまでどのぐらい時間がかかったのか、明確には覚えていない。
ただ、狭い箱の中で動かない両親と冷たくなっていく妹といた時間は俺が閉所恐怖症になるには十分な時間だった。
事故後気を失った俺は目を覚ますと病院にいて、家族の死を知らされた。
間近で家族が死んでいくのを感じていたので、その話を聞いても取り乱すことはなかった。
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