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3時間前…
「けーん、帰ろーぜー」
「おう、今行くー」
俺達は幼馴染で、
家が隣のため登下校を共にしている。
高2男子が男2人で登下校かよ!って
周りにはよく言われるが、
小学生からの習慣だから仕方ない
煉とは2年になってからクラスが離れたが
先にホームルームが終わったほうが
迎えに行くことになっており、
今日は煉が俺を迎えに来た
帰ろう、と煉のもとへ行こうとした時だった…
「さ、真田くんっ!」
後ろから聞こえる可愛らしい女の子の声
「おお、篠原どした?」
「ちょっと話があって…」
篠原とは2年になって同じクラスになったが、
委員会が一緒で女子の中では1番仲がいいんではないだろうか
「急にごめんね?」
「んーん?急用?」
同じ委員会という事もあり、
そっち関係かと思ったが…
そうではなかったみたいで…
ほんのり頬を赤らめる篠原。
あー…アレか…
「真田くんのことが…好きです!
良かったら…」
やっぱりな…
自慢ではないが俺は顔はいい方で
スポーツも大半はこなし、
勉強も上から数えたほうが早いくらいの成績。
だから、告られんのなんて日常茶飯事
「ごめん、俺、今はそういうの考えらんねんだわ」
篠原が言い終わらないうちに
俺は言い切った。
「そ…か…」
「うん、ごめんな?でもありがと。」
「ううん!伝えたかっただけだから!ありがとう!」
…そういった篠原の目尻には
今にも泣き出しそうに涙が溜まっていた
「じゃーな」
俺が教室を出ていく直前
涙が頬に伝っていくのが見えた。
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