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「そん時思ったんだよね…
あぁ、あの女が浮気なんかしなけりゃ
こんな目に合わずに済んだのに…
俺らは捨てられたんだって。
女なんて信じらんないなって。そう思った。」
「…うん」
「…でさ、そん時いつも一緒にいてくれたのが健なんだよ。」
「…え?」
「いくら幼馴染でも、言いたくないことだって
あるじゃん? 現に俺は今、
初めて誰かに俺の家庭環境を話した。
健もうすうす気づいてたかもだけど……」
確かになんか様子がおかしいな…
と思うことは何回かあったけど
そんな詳しいことまでは
温かい環境でぬくぬくと育ってきた
俺には想像もできないことだった。
「心配してくれる度に嬉しかった
でも、心配かけたくなくて何でもないフリした。
なのに健はいつも一緒にいてくれて
何も言わなくても分かってくれてる気がして安心した。
…で、いつの間にか好きになってたの。」
「……////…う…ん…
そんな事が…あったんだな…
いつもそばにいたのに気づいてやれなくてゴメンな…」
「健はいつもそばにいてくれたでしょ?
それが俺にはすっごい嬉しかったよ」
そう言って微笑むと
煉は俺にちゅっ、と触れるだけのキスをした。
……///
俺も…好きだよ。煉。
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