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「けーん!できたよー!」
2階の煉の部屋にいた俺を呼ぶ煉の声が
1階からいい匂いとともに聞こえてきた。
1階のリビングに行くと
テーブルに乗せられたふわとろ卵のオムライス。
「おぉー!!うまそっ!」
そう言えば煉の家も
煉の料理も、久しぶりだ。
気にしてなかったけど
俺に彼女ができたとき以来、
別れたあとも煉は何となく俺を避けてて
お互いに家に行ったりをあまりしなくなった。
その時はなんで避けられてんのかなとか
全然分かんなかったけど煉はずっと
複雑な気持ちを抱えてたんだな…
「いただきまーすっ
っんま!!」
「当たり前でしょ、俺が作ったんだから」
自慢げに煉がフフンっと笑う
なんかムカつくけどその通りだから言い返せない
そう言えば…
「なぁ、さっき言ってた兄貴のことって何?」
気になってたことを聞くと
煉は一瞬強張った顔をした。
え………?
けど、すぐ元に戻り
そのうち分かるよ
と、かわされてしまった。
まぁ…煉がそう言うなら
深くは追求しないでおこう
「優にぃ、なんて思うかな…」
目の前にいた煉の呟きに
俺は気付かなかった。
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