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*02
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中3の夏
…………
上島さんに嫌がらせを受けたのは
上島さんと健が付き合い始めて
しばらくたった頃だった。
健は彼女よりも俺を優先し、
登下校も変わらず俺と一緒だった。
俺はそれが嬉しくて、
上島さんといてあげなよ、とか
そんなことは言ってあげられなかった。
俺が……
その時間だけは、
健の隣に居たかったから。
そんなある日、
初めて上島さんに声をかけられた。
「れーんくんっ♪」
「…なに?」
彼女にニコニコと笑顔で
声をかけられたかと思えば
次の瞬間、笑顔はサッと引いて、
冷たい目で俺を蔑むように見て言った。
「健は、私の彼氏なの。
煉くんが健のことどう思ってようが
それは変わりないから。
もし変な気でも起こしたりしたら…ね?」
そう言ってまたニコッと笑い、
彼女は去って行った。
俺の気持ちに……
気づいてる……?
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