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熱誠カタルシス ー友達ー8
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颯斗は嬉しくて、力いっぱい両手で西嶋の手を握り返した。
「いってぇ~、幹ってバカ力だな…」
「ご、ごめん! つい…」
「いいの、いいの! 気にしない、気にしない!!」
にっこりと、律基が颯斗に笑いかける。
「だから、何でお前が言うんだよ!」
「友情成立!っと。 でも、幹くんの友達第1号は僕だからね」
「はいはい。 もう、何号でもいいよ…好きにしてくれ…」
戦意喪失の西嶋に、律基が満足気な笑顔を向ける。
「まぁ、原因は大体察しがついているし…。俺等が味方に付いたとなれば、そのうちシカトもおさまるだろうさ」
「え…? なに、原因って…」
「まぁ、本人に自覚が無いのは、仕方が無いかぁ…」
西嶋は近くにあったイスを引き寄せ、背もたれを跨いで腰掛け、颯斗の正面に座り律基をチラリと見遣った。
会話を聞いているのかいないのか、律基は静かに自分の弁当を突付きはじめている。
「多分、原因は“櫻木綾世”」
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