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熱誠カタルシス ー希望ー2
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「……もしかして、お前まだイジメられてる?」
「そんなわけないだろ。委員長が睨み効かせてんのに」
「へ~~…、西嶋くん…そうなんだぁ」
すかさず、律基が茶化しに入る。
西嶋はクラス委員で、入学してからまだ一ヶ月も経っていないのにクラスメイトに絶大な信頼を受けている。(って、言ってもエスカレータ組にはもともと信頼あったみたいだけどね)
それは何事も『我関せず』なポーズを取りながらも、しっかりとみんなのサポートを欠かさないからだろう。
颯斗の件も、律基に『傍観』と言われてしまったけれど、なにか策を考えていたらしい。
律基が先に動き出したので、本当に『傍観する人』に成り下がってしまったけれど、今はこうやってしっかりアフターサポートをしてくれている。
「別に俺は何もしてないぜ」
西嶋が肩をすくめて見せる。
「そうだよね、西嶋くんはそんなにたいしていい奴じゃないもんねぇ?」
「川那辺…お前、まだ幹のシカトの件を根に持ってんのかよ? しつこいな…大体、幹に恨まれるならともかく、なんでお前が……」
「べっつにぃ~、恨んでなんか居ませんよ~だっ!」
律基の表情は不満気だ。
「いいのかなぁ~…、そんな態度取って!幹に、折角いい事を教えてやろうかと思ってたのに…」
颯斗と律基の顔を見て、ニヤリと笑う。
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