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純真メランコリー 86
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「He is loveble parson.(彼は愛すべき人だね)」
愉快そうに笑い、英語で綾世に話しかけた。
なんだよ、日本語ベラベラのくせに!
ここは日本だ!日本語で話せ!!
ちらりと振り返り、颯斗を見る綾世の大きな瞳と視線が合った。
頬が赤い。
「Tha't true.Hayato is special pieasant fool for me.(そうですね。颯斗は僕にとって特別な愛すべきおバカさんですよ)」
……は?
綾世が『ハヤト』って言ったのは聞き取れた。
でも……なんて言ったんだ?!
「――だってよ!良かったね、幹くん!!」
律基が弾んだ声で言う。
けど、何が『よかった』なのか全然解らない!
それにマークも綾世も、颯斗が解らないと思ってわざと英語で話した…!
絶対そうだっ!!
「頼むっ!西嶋、教えてくれ!! 綾世さん、今なんて言ったんだ?!」
律基は綾世に言われ、訳してくれる気はなさそうだし。
こうなると、もぅ頼れるのは西嶋しか居ない。
「いや…そんな期待されても、俺もそんな完璧には解らんし……」
おお!居た、仲間!!
「でも、俺よりは解ってるだろ?俺なんか、さっぱりなんだからな!」
「そんなこと威張るなよ…。ってか、お前と一緒にされたくない……」
西嶋にまでも、呆れ顔をされてしまった……。
「仕方ねぇな…。確か、幹が『特別な…スペシャルバカ』?みたいなこと言ってた」
はぁ…!?
『スペシャルバカ』って…!!
「…川那辺……どこが『良かった』なのか教えてくれ……」
律基がくすくすと笑う。
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