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純真メランコリー 88
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「『Aye aye sir.(了解)』って、明らかに僕たちを和ませるためのマークさんの言葉選びだと思うよ」
「なるほど。マークさんは、ジャパニーズユーモアまでわかっちゃうほど、心は日本人ってわけだ」
「はっ、ど~こが! ぜんっぜん面白くないだろっ!」
なんだよ、マークばっかみんなして褒めやがって!
心が日本人なら日本語を話せ!
「う~ん……。ユーモアが通じない幹君は、残念な日本人ってことだよね…」
「くっはは…! 川那辺、それ酷い…。けど、言い得てる!!」
二人が颯斗の顔を見て笑う。
「お前ら……」
「まさかとはとは思うけど『アイアイサー』が日本語だと思っちゃってたりして…」
「さっすがに、それは無いだろーっ!だとしたら、残念すぎるな~」
まさにその通りだなんて…いっ、言えねー…
「そっ、そんな訳ないだろーははははは」
乾いた笑いで誤魔化そうとする颯斗に、西嶋がさっきまでと違う意味ありげなニヤニヤ笑いを向ける。
……ばっ、ばれたのか?!
「幹さ、ほんっとに櫻木さんのことが大好きなのな…」
うっ…。
「まさか、あんな告白を目の前で見られるとは……いや~、参ったねぇ」
「ほ~んと、僕感激しちゃったよ~」
なんて言いながら、二人は完全に面白がっている顔だ。
くっそ~…もぅそれならばいっそ、開き直って認めてやるっ!
「そうだよ!俺は綾世が大好きだ!!文句があるか!?」
「…いや…ないけども……」
颯斗の言葉に西島は苦笑いだ。
「俺、こうなったら綾世を一生追いかける!!」
さらに、宣言する。
「すごいね。そこまで言い切られると、いっそ清々しい…」
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