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日常
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いつものように仕事をする。
金属をみつけてはカゴに入れる。
作業の終盤、声を掛けられた。
「おい。」
いつもは寡黙な雇い主のおじさんが珍しく声を掛けた。
「あ、おじさん。どうしたんですか?」
「非能力者狩りが最近ちらほらで始めてるらしいぞ、お前も気をつけろ」
ボクは背も小さく、非力なうえ、容姿が他人と少し違う。また、非能者中の非能者だから他から煙たがられ働くところがなかった。
そんなボクに仕事をくれるこのおじさんはとても優しい人だ。
いつも黙ってて、ちょっと怖いけど。
「っ、そうなんですか…ありがとうございます。気をつけます。」
この間もワンブロック先のスラムの子供が人身売買所で売られていた噂が届いていた。
不安な顔を察したのかおじさんはボクの頭を撫でる。
「あ…」
「兄貴にも伝えとけ、今日は日が暮れる前に帰れ。ほら、駄賃だ。」
「ありがとうございます!明日もお願いします!」
やっぱりおじさんは優しい人だ。
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