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副作用
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ここの毎日は地獄だった。
昼間は屋敷の掃除、夜は飼い主との行為。
日に日に心がやつれていく。
それでもボクが心を保つことができたのはリーの存在が大きかったからだった。
けれど…
「リー…また傷、増えてる…」
リーの傷にそっと触れる。
痛々しい傷。
毎日毎日増えていく。
「ユウだって、今日殴られてたろ?大丈夫か?」
「大丈夫!リーがいてくれるから」
ボクはリーに擦り寄る。
体温が暖かい。
「ユウ…?お前今日、おかしくないか?」
そういってボクの額を触る。
「あつっ…熱あんじゃん!ここ何日も薬打たれてたから副作用か…?」
少し寒い。
リーが暖かくて心地よいくてくっつく。
「はぁ…ん…リー…苦し、い、よ…」
ボクの下半身に熱が走る。
「熱が上がってくてんだろーな、くそっ…このままじゃ悪化しちまう…どーしたら…」
牢の中からでは外に知らせることもできない。
知らせたところで何もしてもらえない。
呼んでも調教師が来るだけだ。
ぎゅっとボクを抱きしめている手に力がこもる。
「リー…ごめんね…」
「大丈夫だ!ちょっと触るぞ?楽にしてて…」
「ん、リー…ごめんね…」
「気にするな」
リーの手がボクに触れる。
優しく、労わるように。
「っふぁ、リーっ…あ、…リ…リー…ぁ、ぁ、も、ダメっ…」
「大丈夫だから…ユウ…もう終わるよ…」
ビクッ、ビクン
「んぁあっ…はっ…はぁ…ごめ、リ、ごめんっ…」
「大丈夫、落ち着いて…治ったか?」
「ん、ありがとう…」
ボクはリーを初めて出会ったときのように抱きしめた。
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