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炎
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その単語が脳裏に響く。体が硬直する。
はやく!はやくリーを助けないと!
「リー!!リー逃げてっ!」
バシッ
「うるさいって、静かに見てなよ。ねぇ?」
リーはボクをみる。
何もかも悟っているようだった。
「…俺、ユウに会えてよかった。これはユウのせいじゃないからな…俺の分まで生きて…」
ボォッ…
クイノがリーを掴んでいる手からまた強い炎が出る。
「ぐっ…あ、ぁぁぁぁあぁああぁぁあ゛ぁあ゛…っ」
叫び声が牢に木霊する。
「やめろっ、やめて!お願いだからっ!リーを…はなして!お願いします!!リーを傷つけないでっ!!!!!」
何度も何度も懇願する。
真っ赤な炎はリーを覆う。
頭が今までにないほどごちゃ混ぜで息をするのも忘れる。
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