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想い 6
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「…俺のこと"変な奴"とか、思われちゃったかな?えっと…『コースケ』って人のことで悩んでんの?」
「えぇ!?なんでコースケのこと知って…」
「だって君、『コースケ』って何度も名前呟いてた」
え…?
俺、口に出してたの!?
全然自覚なかったよ…ヤベーよ、俺の方が変な奴じゃん……。
「…あのさ、よかったら話聞こうか?」
なんなの、この人……。
「君は『コースケ』君のことが好きなんだよね?」
「へっ!?はぁ?えぇっ!!」
す…すきって……。
「ははは。顔、真っ赤!解りやすいな~」
な…なななな、なんで初対面の奴にバレんの!?
「…相談できる人、居ないんじゃないの?話してみるだけでも少しはスッキリするかもよ」
「あの…」
「俺、ワタル。で、こいつがリクね。リク、Sit down!」
リクは唸るのを止め、ワタルの足元に静かに座った。
へぇ…偉いな。
「リクー、お前チョー賢いじゃん!」
跪いて喉元を撫でてやると、リクは気持ちよさそうに目を細めた。
なーんかなぁ……見ず知らずの奴等に相談乗るとか言われてもね~。
…でも確かに……コースケのこと、誰にも相談出来ない……。
なんて言うか、行きずりだし…また会うとも限らないから、聞いてもらってもいいかもな。
「俺、ヤマト。じゃぁ、ちょっとだけ…」
不思議となんの戸惑いもなく、俺は素直に自分の気持ちを打ち明けることができた。
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