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想い 18
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優しく、コースケに抱きしめられている。
「ヤマト…逝かないで……」
コースケの呟き。
俺がここに…腕の中に居ることがわかっているの?
ねぇ、コースケ…?
ずっと傍に居たかった…。
けど………。
もぅ…いいや……。
俺の心は満たされ、今とても幸せだ。
だって…コースケも俺のことを、こんなにも大切に想ってくれている事を知ったから。
コースケは、家族で、兄弟で……大切な恋人だった。
かけがえのない、愛しい人。
「コースケ、大好き。ありがとう…」
「ヤマト!?」
耳元で囁いた声が、聞こえたかのようなコースケの反応。
「コースケ…ねぇ泣かないで。笑ってよ!コースケの笑顔、俺大好きだよ!!」
コースケは泣きながら必死に笑顔を作る。
ああ…俺のこの声が、聞こえているんだね?
ねぇコースケ。
最期に、この胸いっぱいの想いを伝えるよ。
『コースケ、ありがとう。俺、幸せだった』
コースケの腕の中で、ゆっくりと瞳を閉じた。
『コースケ、愛しているよ』
コースケは小さく頷く。
…よかった。伝えられた。
コースケがポソリと呟いた。
「俺も愛してる……」
その言葉に涙が溢れた。
俺は逝ってしまうけど…ずっと、コースケの心の中で生き続ける。
ああ…もぅ思い残すことは何もない……。
俺はコースケに抱かれ、やっと心地よく永遠の眠りにつく。
**END**
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